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就活コラム

プレミアムフライデーが根付かなかった4つの理由

この記事を読むとわかること

  • プレミアムフライデーが日本で定着しなかった背景
  • 日本人の働き方や価値観と制度のズレ
  • 企業側がプレミアムフライデー導入に慎重だった理由
  • 業務効率や取引先対応における課題
  • 働き方改革を進める上で必要とされる考え方や環境

サラリーマンにウケなかった理由

プレミアムフライデーが支持されなかった最も大きな理由…それは欧米型のプレミアムフライデーが、日本人の考え方や価値観とは大きくかけ離れている。そこに尽きるのではないでしょうか。

家族との時間を大切にする欧米人と比較すると日本人はその意識が希薄であり、「せっかく早く帰宅したんだから子供たちと一緒に夕食を作ろう。」「家族とゆっくり話をしよう。」なんて考えのお父さん、お母さんは残念ながらなかなかいないのではないでしょうか。

もし、日本人も家族や友人と価値ある時間の過ごし方ができていればプレミアムフライデーが根付いたかもしれません。そしてもう一つ。時代がいくら変わったと言っても、まだまだ日本の企業は退社が遅い人を「真面目に良く働く」と評価し、やるべきことをきちんとやっていても早く帰る社員は良く評価しない。

だから、例えプレミアムフライデーを導入しても、早く帰ることに多少なりとも後ろめたさを感じたり、人の目が気になり、一番にオフィスを出る勇気がある人はなかなかいない。これが日本の企業の実状です。

日本人がメリハリをきちんとつけることができるメンタリティーと、それを受け入れることができる柔軟性を持つことができてようやくプレミアムフライデーが日本人や企業にも受け入れられる。私はそう思います。

企業ウケしなかった理由

次に、別の観点から考えてみましょう。プレミアムフライデーと聞くと私は“商戦ツール”という印象があります。

実際に街を歩いていても飲食店や洋品店、スーパーマーケットなどでやたらと『プレミアムフライデー』という言葉が目立ち、セールや呼び込みのツールの一つとして使われていた、そんな印象です。バレンタインデーやハロウィンなど、日本は昔からイベントを商売にするのが得意なので同じように単なる商戦の一つになってしまっていて、“特別な日”という意味合いとは違う存在になり、どちらかというと「月イチのお得な割引デー」という印象に変わってしまったのではないでしょうか。

当然、本来の意味や目的が理解されなければ制度が浸透するはずもなく、フェードアウトしてしまった…そんな感じではないでしょうか。また、早く退社し、夕方の時間を使ってスクールに通う!なんてことも謳っていましたが、お金がかかるし、よほどの興味がない限りなかなか足が向かない…というのが正直なところかもしれません。

結局、せっかく早く会社を出ても友達や同僚と飲みに行くか、家に帰るか。ほとんどの人はそうやって時間を使う。それが現実ではないでしょうか。仕事以外で価値のある時間を過ごす、という目的であれば何も早く退社しなくても、特定の日に社内で勉強会をしたり、グループでスポーツをしたり、習い事をしたり(費用は会社負担で)。

プレミアムフライデーを同じビジネス(商戦)にするにしても、もし、社員の知識向上、モチベーションアップ、親睦を深めるため、など会社への貢献を目的として売り込めば、企業側も前向きに受け入れることができたのではないかと私は思います。

効果の不透明さと戦略不足

加えてもう一つ。サラリーマンであればみんな金曜日にある程度翌週の準備をしますよね。特に月曜日の朝イチに重要な案件がある場合、必ず確認と準備は行うでしょう。

金曜日の夕方に「月曜朝の商談について確認をしておこう。」と担当者に電話をかけると「プレミアムフライデーなので、もう退社しています。」の返事…お客様や取引先へ連絡が取れないというのはサラリーマンにとってとってもストレスがたまるもので、たった1分の連絡であっても件数が積み重なると業務の滞りや遅延も引き起こすことにもなってしまいます。

月曜日に「なんで先週金曜日に確認しておかなかったんだ!」と上司に怒られて、「相手先がプレミアムフライデーだったんで…」なんて会話は安易に想像できます。「仕方ないか。」と快く受け入れてもらえるほどプレミアムフライデーは浸透していないどころか、日本の企業には受け入れてもらえていないのが現実。

企業側にとって、プレミアムフライデーを導入することで顧客や取引先に「迷惑をかける。」「信頼を損なう。」といった懸念もあり、多くの企業はそのリスクを取る準備はできていませんし、「プレミアムフライデーだから本日の営業は終了!」と堂々と言える勇気ある?企業はなかなかないでしょうね。

今の日本には時期尚早

サラリーマン側には堂々と早く仕事を切り上げ、自分の好きなことをする。また、サービス業側は集客が見込める。消費する側、される側双方にとってメリットが大きいと思えたこのプレミアムフライデーは、最近ではあまり聞かなくなってしまいました。

失敗?の背景には様々な要因があるでしょうが、例えば、私が以前勤めていた会社は新しいこと好きで働き方改革もいち早く導入し、30分以上の残業禁止、土曜出勤の廃止など就業規則を大幅に変更しました。

社員たちは大喜びで大賛成!残業ができないから効率良く働く工夫をする→就業時間にシッカリ働く→成果を落とすことなく、残業代が大幅に軽減できる。と会社側にとっても大きなメリットがありました。そこにプラミアムフライデーの登場!社員たちは喜んで導入を希望すると思いきや、ほとんどの社員が「これ以上仕事の時間を削られたくない。」と猛反対。私たちの労働時間は一昔前の人とは比べ物にならないぐらい少ないでしょうが、でもそれは様々な便利なツールができたことが理由であり、“一生懸命に仕事をする”という気持ちに今も昔もそう変わりはないと思います。

特に責任感の強い日本人は早く帰れと言われても結局仕事がたまってしまい、そうなると困るのは自分自身。ということをよく分かっているのです。

「仕事を持ち帰ってするぐらいなら早い時間の退社なんてしたくない。」

プレミアムフライデーを推奨する側が、会社の繁忙期やサラリーマンの気持ちを理解していなかったことが“コケた”理由の一つであると私は思います。

よくある質問

Q

プレミアムフライデーはなぜ定着しなかったのでしょうか?

A

記事では、日本人の働き方や価値観と制度が合わなかったことが大きな理由として挙げられています。早く帰ることへの心理的な抵抗感も背景にあると説明されています。

Q

プレミアムフライデーは企業側にもメリットが少なかったのですか?

A

本文では、取引先との連絡が取りづらくなることや、業務遅延への懸念から、企業側が導入に慎重だったと紹介されています。

Q

プレミアムフライデーは単なる販促イベントになっていたのですか?

A

記事では、飲食店や小売店のセール施策として広がった結果、本来の目的よりも「割引イベント」の印象が強くなってしまったと説明されています。

Q

日本人は早く帰る働き方に向いていないのでしょうか?

A

本文では、日本人は責任感が強く、仕事を残したまま退社することに不安を感じやすい傾向があると述べられています。そのため、制度だけでは定着しにくかったと考察されています。

Q

働き方改革そのものが否定されているのでしょうか?

A

記事では、残業削減や効率化自体にはメリットがあるとしつつも、現場の実情や社員の心理を踏まえた制度設計が重要だと説明されています。

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