就活コラム

小売企業に就職したい!やるべきこと

2018/04/29

Column

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1.まず小売業界でなにをしたいのか明確にしよう

小売企業では売上金額を常に意識するようになります。売上が伸びれば嬉しいですが、落ち込めば叱責を受けることもあります。お客様とのやり取りが魅力な一方、お客様に直接販売を行うため売れ行きがつぶさにわかり、数字が頭を過って焦るというようなシビアな世界です。また重く大量の商品を日常的に扱うため、ぎっくり腰になる方もいますし、販売だと一日立ちっぱなしのため足がぱんぱんになるのが日常茶飯事だったりと、実は体力がものを言う業界でもあります。

 

どんな仕事にもプラスの面、マイナスの面があります。小売業においても当然そうです。けれどそのマイナス面を意識した上で飛び込まないと、こんなはずじゃなかったと嘆く結果になりかねません。ですから辛い部分もきちんと頭の中に置いて就職活動に臨むべきだと私は思います。面接の場でそういったマイナス要素に絡む質問をされても、知っていれば覚悟もできますからね。

 

近年、通販事業が好調で小売業が押されている傾向があります。しかし、お客様と向き合い、細かなニーズを見極めて満足を生み出すことができるのは、小売業の最大の魅力です。そんな小売業に飛び込むためになにをすべきか、それは小売業というものがどんなものなのか、自分なりに把握し、自分がなにをしたいのかを明確にすることが一番大切なのだと私は思います。厳しい部分もありますが、やりがいのある業界です。頑張ってくださいね。

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2.足を使った企業研究をしよう

小売業といえば「販売」がまっさきに頭に浮かぶ方も多いかもしれません。ですが、販売以外の職種が小売業には多数あります。詳しく見ていきましょう。

 

・バイヤー

販売する商品を検討し、買い付け、仕入れをしてくれるのがバイヤーです。このバイヤーが消費者に好まれそうな商品をきちんと見極めてくれないと商品が売れず、売上が伸び悩むためかなり重要なポジションと言えます。

 

・物流・在庫管理

仕入れた商品の数、売り上げた数など商品の数を全体把握し、商品が足りない店舗には追加納品をし、逆に在庫が余っている店舗からは商品を引き上げ、別の商品を卸したりと在庫数の調整を行う部門です。ここの働きによりあるべきところに商品を配置でき、売上アップに繋がります。

 

・店舗運営・企画

仕入れた商品を効果的に売り上げるため、消費者の目に触れやすいような店舗インテリアや、商品デイスプレイを考えたり、プロモーションのためのイベントを企画したりといった、仕入れた商品を輝かせるための仕事です。

 

・バックオフィス部門 総務 人事 経理 経営企画等

いわゆるライン部門を支えるための縁の下の力持ちの部門です。販売やバイヤー、店舗運営などの社員を支えるこのセクションがなければ、私たち消費者の元へ商品が届くことはありません。

 

ざっと挙げただけでもこれだけの職種が考えられます。あなたはどの仕事をしてみたいですか? まずはそこから検討してみましょうね。

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3.接客マナーを身に着けよう

一口に小売業と言っても、その店舗形態はさまざまです。百貨店、スーパー、コンビニ、専門店、大型商業施設などなど。それぞれの店舗で扱っている商品も様々ですし、課題もまた各々違います。そんな無数の小売企業の中で、自分はどんな店舗でどんな商品に関わっていきたいと考えているでしょう。すでに希望の企業がある方も多いかもしれませんが、興味のある店舗や企業が見つかったら、まずは自分がそこで働いている姿をイメージできるかどうかを検討するためにも、ネットだけではなく、実際の店舗を回ってみることです。

 

たとえば、百貨店内のケーキ店に就職を希望した場合、身近な百貨店一店舗だけではなく、商業施設に入っている同企業のケーキ店のブースを覗いてみたり、本店を訪れてみることをお勧めします。そこでなにがわかるのかといえば、それぞれの店舗がターゲットとしている消費者の層がわかりますし、店舗ごとの集客の差からこの企業が抱えている課題が見えることもあります。実際に目で見て感じた情報に勝る企業研究はありません。これらの体験は面接に臨んだとき、必ず助けになってくれます。

 

また一店舗だけでなくすべての店舗において接客スキルが同レベルだと感じた場合、その企業の研修体制がきちんとしていることも見て取れ、入社後の安心にも繋がります。ここぞという企業が見つかったら、積極的に足を運ぶようにしましょう。

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4.辛い部分もあることをきちんと理解しておこう

さまざまな職種が存在する小売業ですが、どの職種においても共通なのは「お客様と接する機会が皆無ではない」ということです。店舗が繁忙期の場合は、他部署であっても販売の応援に駆け付けることは珍しくありません。そのため、小売業において接客マナーは必須スキルと言えるでしょう。

 

もしも接客マナーを早く向上させたいならば、アルバイトをして実際にお客様と接する体験をしておくのが一番の近道だと思います。身近な存在である店員の方々ですが、いざ自分が初めて売る側となってお客様の前に立つと「いらっしゃいませ」の一言もなかなか言えない、なんてことはよくあります。

 

私も百貨店で勤務していた経験がありますが、最初はなかなか慣れず笑顔が引きつりました。絶対やっておくべきとまでは言いませんが、やっておいた方が後々、自分がお客様と対峙したとき、余裕のある接客ができると思いますし、入社後に覚えるべき事項が減りますのでやっておくとよいかと思います。もしもアルバイトをする時間的余裕がない場合は、身近な店員の方の接客マナーを観察し、心地よいと思える接客をされている方を見つけるとよいかもしれません。消費者側の目線で見て気持ちよく買い物ができる接客がもっとも優れた接客と言えるからです。

2018/04/28

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