1.やるべきことの量と納期を把握する
月刊誌でライターとして働いていたころ、先輩にこんな風に言われました。「君は一つ一つの案件しか見えていない。もっと納期と全体のバランスを考えろ」。ライターの仕事は多岐に渡ります。電話でのアポ取り、取材の手配、記事の執筆、校正の確認、関係各所との連絡業務、その他もろもろがそれこそ再現なく降り積もっていきます。
当時の私は、そうして山積みの課題に埋もれ自分が今、どれだけのことをこなさなければならないのか、自分でも把握できなくなっていました。先輩の言葉でこの状態こそが非効率の元凶だったと気づいた私は、効率を考えるための第一段階として自分が今、どれだけの仕事を抱えているのか、そしてそれらの納期がそれぞれいつになるのか、細かく整理するようにしました。カレンダーを常に意識し、仕事においてもプライベートにおいてもToDoを漏らすことなくカレンダーに記録していくようにしたのです。
こうすることによってまず自分がやるべきことがどれだけあるのかが見える化されました。でもこれはまだ効率化の第一歩です。次のステップはそれぞれの項目の「選別化」でした。