就活コラム

理系学生が就活で気を付けるべきことは何?

2018/04/10

Column

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1.理系の就活は、短期決戦が基本

理系の方は、推薦枠を利用して即内定をいただくという段取りを選ぶこともできれば、文系就活市場に参戦して、メーカーやコンサルタント会社、広告代理店などに就職をするという道を選ぶこともできます。ただいずれの道を選ぶにしても、忙しい学生生活の合間を縫っての就活になるので、まずは事前にしっかりと計画をたてておきましょう。

 

また何事も計画通りに進むことは、ありえません。とくに理系の学生の場合、取っているデータが何かの不都合で消去されていたこととか、機械のトラブルで研究が中断してしまったりということがないとは言い切れません。なので計画よりも少し早めの計画を考えた方が、より安心ではないでしょうか。 

 

最後に文系・理系関係のないことですが、「何かがあって当たり前。何事もなく穏便に事が運ぶことの方がまれ」と思い、就活を進めてください。それくらいの気持ちで就活に臨むのが、一番の近道のような気がします。頑張ってください。

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2.理系の就活は、研究内容が鍵

結論から言えば、可能です。ただ上記の通り、文系の就活は長期戦。理系学生のハードな学生生活に長い時間を要する就活をすることは、とてもリスクが高いと思います。しかも文系就活市場に理系が入り込んでくることは殆どありません。なので、おそらく面接官に必ず「どうして文系就活市場で就活をしているのか?」という質問は必ずされるでしょう。ただ私が以前お世話になった学校関連の職場の上司は、工学部卒でした。だから学校を新設する時は、内装を担当。その地区の8割方の新設計画と移転計画に携わっていました。

 

実は理系出身者が文系企業で成功を収めている例は、数多くあります。おそらく誰もがご存知と思われるのが、サイゼリヤ。サイゼリヤの入社試験は理論的思考を問う問題が出題され、サイゼリヤの社員の大半は理系出身と言われています。また外食産業としては珍しくエンジニアリング部も。だから理系の学生でも、文系の就活市場で十分に活躍の場はあるといえるでしょう。 

 

あと花形職場と言われているメーカーの営業は、理系の学生が有利と一般的に言われています。なぜならば、商品知識を理解できているので、取引先でしっかり説明できるから。なのでもし文系企業に興味がある理系学生の方は、就活と研究や卒論の兼ね合いが何とかなりそうならば、チャレンジしてみてもいいのではないでしょうか。

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3.理系は文系の就職市場は目指せないの?

今の就活市場は“売り手市場”と言われています。 とくに理系の場合は、大学のレベルにもよりますが、旧帝大クラスだと学科推薦で求人があふれている学科もあるほど。そういう学科の教授は「就職は大丈夫だから、しっかり研究をするように」と公言している方もいるそうです。 ただ、それはどちらかと言えば異例のこと。一般的な大学の理系の就活生は、学科推薦を活用しながら就職課を利用するのが一般的のようです。しかし理系学生の場合、上記の教授の話ではないですが、研究がある上に卒論も書き上げなければならず、かなり多忙。ここが文系学生との大きな違いだと思います。 

 

だから逆に、文系の就活はエントリーシート入力・一次選考・面接平均3回・最終面接・内定と比較的長期戦。それに対し理系の就活は、一次選考・面接2回ほどで内定という短期戦が平均的な流れのようです。

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4.事前に計画を立てれば、理系はとても有利

ここが文系と理系の大きな違いだと思います。私は文系ですが、大学生の時の就活でも大学院生の時の就活でも、研究内容に関する質問は殆どなかったと思います。

 

だから他の文系学生との差別化を図るため、今でいうところのESは学生時代をどのように過ごしたのかをサークル・アルバイト・部活の面から色々書いてアピールしたことを記憶しています。それに対し理系の学生は、ESの設問では、研究内容を書く欄が大きめになっているそうです。また面接の際、数分程で大学の研究内容を発表したり、技術的な知識を問われたりするそうです。

 

ここまで読んでいただくと、「理系の就活は、大変そう」と思われるかもしれません。しかし一方で、研究内容が就職に直結しているので、有名企業に就職しやすいというメリットがあります。あと文系に比べて理系は、推薦の数が多いのも特徴と言えるでしょう。

2018/04/09

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