就活コラム

翻訳の仕事をするには何をすればいいのか?

2017/12/28

Column

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1.何を翻訳するのか分野を決めること

私は海外に行くまで無口で自分の意見を一切言わない子でした。何故ならば、自分の思いを上手く表現できず、自分なりに精一杯伝えても自分の思いと違うように伝わってしまい、結果「言うんじゃなかった。」と思うことばかりでした。「それであれば、面倒くさいし、いっそ何も言わないでおこう。」と子供ながらに思っていたように記憶しています。そんな私が、英語が話せるようになりたいという一心で短大を休学しイギリスへ留学しました。最初の頃は、元来の意見を言わない自分に加えて、英語が上手く話せないこともあり、話すこと自体が面倒で何のために留学したのか、毎日自分の部屋に閉じこもってばかりいました。

 

しかし、1人で生活するには話さざるを得ず、ある日「アカン、黙っていたら相手の思う壺。ちゃんと自分の意思を伝えないと。」と思い、下手な英語でも勇気を持って、少しずつ自分の意見を伝えるようになりました。そうしなければ生きていけませんでしたから。そうやって数年が経過した頃にはイギリス人相手に自分の意見を主張できるようになっていました。もちろん自己主張さえすれば良いということではありません。自分の意見を主張することで問題が起こったり、後悔することもありました。しかし、それを繰り返していかなければ伝え方や表現力は身につかないと思います。しっかり言葉で喜怒哀楽を正しく表現できること。それは上手い翻訳の根幹ともなるのではないでしょうか。

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2.上手い翻訳とは?

英語と言ってもアメリカ、イギリスで発音やスペルや表現が異なります。例えば、アメリカでは「center」、イギリスでは「centre」とスペルは異なり、イギリスの車エビ「Prawn」と小エビ「Shrimp」もアメリカでは逆です。また日本もそうですが東西南北で発音(方言)が違います。イギリスでは「British English」のキレイな発音で話すと思っている人が多いでしょう。しかし、ロンドンではcockneyという労働階級の言葉を話す人がほとんどで、発音も特殊なことながら、言葉、表現もオリジナリティーにあふれ、日本の辞書には載っていないような用語(スラング)が飛び交っています。私も最初は??だらけでしたが、気付けば自分も同じように話していました。それはそこで生活し、否が応でもその土地の人達と交わることで、その人達の言わんとしていることが分かってくるのです。

 

翻訳家としては英語の勉強だけでなく、その人の伝えたいことをその通りに伝えることができなければなりません。そのためには様々な文化や価値観を知る必要があり、知るためにはその土地特有のドラマを観たり、人々と関わりを持つことが一番です。関わる中で彼らの価値観や考え方が理解できない時には徹底的に掘り下げていくのです。そうすることで理解できるようになり、よりリアルな表現(翻訳)ができると思います。一流の翻訳家になるためには英語が話せるだけでなく、歴史や文化まで学び、理解することが必要です。

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3.どのようにすれば能力アップできるのか

英語力が一般会話レベルの私は翻訳を本業にはできないものの、ドラマぐらいならチャレンジしたいと思っています。なので、自身の英語力を少しでも高めるために洋画や海外ドラマを観る時には必ず字幕付き、ニュースも英語吹替で観るようにしています。その目的はプロの翻訳家がどのように翻訳するかを学ぶことにあります。ニュースの同時吹替なんてとてもじゃないけど、私にはそんなスキルはありませんが「〇〇って、英語ではこういうんだ。」と学ぶことはたくさんあり、とても勉強になります。洋画やドラマについても同じですが、逆に私ならこうは訳さないな、と思うこともあります。

 

会話の翻訳とは正確性よりも、その会話の流れが自然であるか、またはその表現がそのキャラクターに合っているかどうかで上手い、下手が評価されるのではないでしょうか。映画やドラマを観ていると「この顔で、このキャラクターの人はこんなこと言わないだろ。」ととても違和感を感じることもあります。逆に英語文の2/3ほどしか訳していないものの見事に、的確にそのキャラクターが伝えたいことが表現されていることもあります。上手い翻訳家と言われるためには、ストーリーや背景だけでなく、登場人物のキャラクターや心理状態も正確に把握し、そこから逸れることなく言葉で表現する。とても難しいことですが、そのためには原作者や原作をとことん理解して、そこから初めて翻訳に入ることができるのではないでしょうか。

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4.表現力を身につけよう

私は『英語が喋れるから翻訳なんて簡単にできる』と思い、「翻訳をやります!」と簡単に知り合いに声をかけて回りました。ありがたいことにすぐに2つ、仕事の依頼がやってきました。依頼内容は、1つは税理士事務所の書類の翻訳、2つ目は車の輸出入会社の書類の翻訳でした。早速、1つ目の税理士事務所の仕事にとりかかったところ・・・書類に羅列されている日本語の意味が分からない。それまでの人生で税理士の業務に一切携わったことがなく、専門用語は当然、その文書がどんな意味を成すのかも分からない。単語は調べれば分かるものの、文書の意味や目的が分からなければ当然、正確な翻訳なんてできず悪戦苦闘、依頼元の税理士事務所へ問い合わせること数十回。翻訳は一向に進まず、結局納期に間に合わずギブアップ。

 

2つ目の車の輸出入の方は、受発注は車の部品の名前さえ分かれば何とかなりましたが、例えば購入した車を一定期間保管するために駐車場を借りた場合、日本では保証金や礼金が必要ですが海外にはそのようなシステムがなく、外国の方はお金に大変シビアですから、納得させられる説明をエビデンスとともに英文で書類作成する必要がありました。このように一言で翻訳と言ってもまずは自身の得意、不得意分野を把握しなければなりませんし、職種や各国の文化の違いから、翻訳にプラスアルファの仕事が付いてくる場合もありますので、どの分野において、どのレベルまでの翻訳ができるか自分自身の能力を知らなければなりません。

2017/12/27

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