就活コラム

ホワイト企業とは何なのか-その特徴、見つけ方-

2017/12/25

Column

01

1. 一般的なホワイト企業はどんな特徴を持つ?

安定志向の強い現代日本人ですが、それ故に多くの方は安定企業に入社したいと切に願います。さて、ここで気になるのはこの安定性の高い企業とホワイト企業が一緒なのかという点です。結論から言うと、ホワイト企業だからと言って必ずしもその企業の安定性が実現されているものではなく、基本的にはあくまで労働者にとって労働環境が相応しいという部分が存在することに尽きます。当然ながら、この要素によって会社が発展しやすくなりますし、安定経営を実現できる大きな切っ掛けになり得るかもしれません。

 

しかし、現実に見ると資金関連などの経営基盤は良好ではないものの、労働者が仕事にやりがいを持って業務を全うできる職場は多く存在しているのです。経営者が労働者に対してどこまで歩み寄れるか、会社の収益性との両立を考えれば難しい課題ですが、逆に言えばどんなに安定経営がなし得ていても労働者が気持ち良く仕事ができないのであれば少なくともホワイト企業の定義から外れます。

02

2. ホワイト企業イコール安定性のある企業?

まず、ホワイト企業が通常持っている特徴について見ていきます。代表的なものとして、スタッフが自分の職場をホワイト企業だと積極的に認識できることにあるでしょう。このことによって退職する確率が大きく低下し、在籍経験のあるスタッフ総数から見ても長く勤めるスタッフが自然に多くなっていきます。また、ホワイト企業であるとスタッフが認識できる要素として待遇や福利厚生に労働環境などはもちろんですが、常にこれらの労働条件を改善するような経営者側の姿勢が見られることもホワイト企業の大きな特徴なのです。

 

つまり、ホワイト企業は職場の中で労働者・経営者双方のバランスがとても良好に取れており、総合的に企業運営に対しても好影響を与えることができます。冷静に考えてみれば元々これは企業としてのあるべき姿ですが、それをごく普通に実践している企業であれば自然にホワイト企業と呼ばれるのではないでしょうか?

03

3. 現在のブラック企業もホワイト企業になれる?

少子高齢化による人材難。日本企業にとって、これは成長を大きく阻害するマイナス要素です。それでも、他社より可能な限り多く人材を確保するための方法はただ1つ、いつの時代においてもホワイト企業であり続けるしかありません。ただ、ここで重要なのは一度ブラック企業になってしまうと、ホワイト企業へ変貌するのは著しく困難である点です。それはブラック企業に対する認識は常に人によって決定され、仮に将来的にその企業の構造が改善されてもイメージを拭い去ることにより多くの時間を費やすからになります。

 

ホワイト企業を目指して、ホワイトになってからはそれを何が何でも維持して行く。この流れがより合理的で現実的であり、規模が大きくなればなるほど維持は難しくなりますが、まずはブラックにならない努力を惜しまないようにするべきです。ブラックがホワイトになるケースが決してないとは言えませんが、そのためにはまず人材を確保しなければならない点もジレンマもとなります。

04

4. ホワイト企業への就職は自分との相性も重要?

最後に究極の疑問ですが、ホワイト企業であれば誰もが満足した就職が可能となるのでしょうか?実はこれについてもちょっと誤解があるようですね。職場を問わず、いつの時代でも企業は人が管理するものですが、逆にこれが不完全なことが原因で労働者のための社内制度を充実させてもそれが機能していないこともあります。上記は良い経営者が良い製度を構築しても、それを運営する人材がいないために表面的にホワイト企業に見えるパターンですが、これを改善しさえすればすぐにホワイト企業に慣れるのに未だに成りきれていない企業は数多いのです。

 

また、特定の人材に強い職権を与える職場では、経営者の見えない部分にてスタッフの人間関係の悪化も見られるようになり、時として人間関係問題は経営者の努力だけでは解決できないこともあり得ます。結果として言えるのは、ホワイト企業も人材によって相性があるということ。そして、入社後の期待値が高いホワイト企業だからこそ、相性チェックは何より重要となってくるでしょう。

2017/12/24

タイピング速度、スキルをつけて仕事に活かそう!