就活コラム

やりたいことがわからない学生へのアドバイス

2017/12/05

Column

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1.自分ができることを挙げてみた

やりたいことがわからないのなら、自分ができることで生きていくのはどうだろう。 そう思った私が、最初に考えたのは、自分ができることを列挙することでした。

 

・水泳で25メートル泳げる
・取り扱い説明書を読まなくても大抵の電化製品は使いこなせる
・朗読がうまい
・犬を綺麗にシャンプーすることができる
・お年寄りにわりと好かれる
・人の話を効率よくまとめられる

 

やってみると難しいもので、それほど出てきませんでした。ただ、つらつらと書き連ねていて気づいたことが一つあります。 できることとやりたいことは違う、と言いますが、この「できること」はどれも「嫌いなこと」ではないんですよね。

 

もちろん一概には言えません。けれど、嫌いじゃない以上、好きになる可能性もあるものばかりだなと私は思うのです。好きなこと=やりたいことに、変えることももしかしたらできるかもしれないのです。実際、できることを極めて周りに必要とされて成功され、それがいつしかやりがいになる場合もあります。 一つの手掛かりとして、できることを書きだしてみるこの手法、案外おすすめです。

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2.自分になにが向いているのか周りの意見を聞いてみた

とかく人は自分自身のこととなると、わかっているようでわかっていないものです。自分が長所だととらえていないところを人は評価していたりします。そこで私も母、友人、バイト仲間に聞いてみました。

 

Q 私の長所は? 向いていることは?

A1 人の話をたとえ興味がなくても聞いて、笑顔で相槌を打てる。
   お年寄り相手のお仕事が向いているのでは。(母)
A2 ノートがいつもきちんとまとまっている。
   真面目だし、教師とか医療関係に進むといいかも。(友人)
A3 電話の声がいい。
   電話オペレーターとか向いている。(バイト仲間)

 

この回答を受けたことで、これまで自分では想定していなかった方向性も考えることができました。自分で考えることに行き詰まったら、人の意見を聞いてみることで突破口が開けるかもしれません。

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3.自分史を作ってみた

就活中のみなさんは、さんざん自分史なんてやりつくしているかもしれません。ただ、今回私が言う自分史作成とは歩んできた道を振り返るものではありません。スポットをあてるのは、進みたかった道。すなわち、昔の自分が抱いていた夢を掘り起こす作業なのです。やりたいことがわからないと立ち止まってしまっている方も、おそらく、子供のころ、どんな職業につこうかなと、大人になった自分を一度くらいは想像したのではないでしょうか。

 

実際、私も文集やら自分の記憶やらを引っ張り起こすといろいろな夢を見ていました。

 

保育園のころは
「お花屋さんになりたい」
小学校になると
「小説家になりたい」
中学校になると
「小説家になりたい」

 

小学校、中学校と同じ夢を上げています。では高校生になったらどうなったかと言うと、「教師とか医療とかの分野で働きたい」と思うようになっていました。なぜ、途中でなりたい職業を変えたのでしょう。理由は簡単。自分ではその夢を叶えることが難しいとわかってきたからです。

 

今、やりたいことがわからない、と思われている方の中にも、そんな風にやりたいことがもしかしたら叶えるのが難しい、と思うもので、途中で諦めてしまった経験をお持ちの方もいらっしゃるのではないでしょうか?確かに難しいものもあるかもしれませんが、もしかしたら別のアプローチをすることで夢に近づけるかもしれません。一度、過去の夢を拾ってみるのも一つの方法ではないかと思います。

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4.悩むのをやめてみた

ここまでの手段を試してきて、自分自身のことが漠然と掴めてきた方もそうでない方もいらっしゃるかと思います。もし行き詰まってしまったなら、一度考えるのをやめてしまうのも手かもしれません。悩みから離れて、旅に出たり、知らない人と会話してみたりといった生活を過ごしているうちに、見えてこなかったやりたいことを見つけられるかもしれませんし、これまでの分析を整理する時間にもなるでしょう。実際、私も考えるのに疲れて旅に出ていて、今の仕事に就くことを思い立ちました。

 

ですが、私はここであえて言いたいことがあります。一番大切なことは自分を追い詰めてまでやりたいことを探すべきではないということです。別に、やりたいことを探さなければならない、という法律はないのです。できることをとりあえずやってみたっていいし、人から勧められたことに挑戦してみたっていい。それがいつか自分の「やりたいこと」に変わる場合だってあるのですから。

 

「やりたいことがわからない」とはまだどの道も選んでいないということであり、可能性が無限に広がっている、という意味なのです。そう考えたら、道に迷う今だって楽しく思えませんか?やりたいことは、人によって隠れている場所が違うので、見つかりづらいこともあるでしょう。でも焦る必要はありません。人生を楽しくするための「やりたいこと」なのです。楽しんで探せるよう、自分のペースで見つけていきましょうね。

2017/12/04

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