就活コラム

広告代理店の面接もこれで通過!元面接官が教えるコツ

2017/12/03

Column

01

1.なぜこの会社を選んだのか

面接で一番聞かれる質問ナンバーワン。当然、志望動機です。これはどの業界でもおそらく同じだと思いますが、ほぼ100%確実に聞かれます。私も聞かれましたし、面接官をしたときには毎回していました。

 

「なぜ広告代理店で働きたいのですか?」「なぜ当社に入社したいのでしょうか?」

なぜこの質問は必ずされるのでしょうか。ずばり、面接とは、共に働く仲間を選定する場所だからです。共に働く以上、同じベクトルを向いていてほしい、末永く続けてほしい、と考えます。面接官が見たいのはまさにそこなのです。

 

漠然と広告業界で働きたい、と言うだけでは、いつか他社へ移ってしまうかもしれない、と面接官も考えてしまいます。そうならないために、企業研究はとにかく深く行い、広告業界で働きたい、ではなく、数ある広告代理店の中からこの会社でなければならない理由を、面接の場できちんと告げることが絶対に必要となります。必ず聞かれる質問だからこそ、教科書通りではない、オリジナルの理由を面接官に伝え、他の応募者と差をつけられるようにしましょう。

02

2.最近気になる広告は?

広告は、ある商品やサービスを消費者へ印象付け、購買意欲をそそるようにするための仕掛けの一つです。そのためには心の琴線に触れるような、ついつい見てしまうような、口ずさんでしまうような、人に届く内容にしなければなりません。どんな広告だったら見る人に届くのか。それを知るべく、常にアンテナを広げ、流行をキャッチすることが広告マンには求められます。過去にどんなに支持された広告だとしても同じやり方がずっと有効とも限りません。その時代時代でのアプローチを模索しなければなりませんからね。最近の気になる広告を聞く理由は、その意識があるかをはかるため、時代の流れをきちんと意識しているかどうかを知るためなのです。

 

けれど、気になる広告について「ただ気になる」だけでは当然、十分ではありません。この質問をされたら、なぜこの広告が気になるのか、この広告の優れている部分はなんなのか、分析して話せるようにしましょう。なにかが流行するにはそれ相応の理由があります。広告はその理由を突き詰めて、形にしていく仕事です。直感も時には必要ですが、理論だてて説明する力があるかどうかも面接官が知りたい部分なのです。

03

3.キャッチコピーをつけるなら?

私が試験を受けた会社ではこんな質問が来ました。

「あなたという人を表す、キャッチコピーを教えてください」

 

キャッチコピーとは短いワードでインパクトを与えるツールですが、面接の場でいきなり言われてたいそう動揺しました。確か私のときは「陽気なヨーダ」と答えたと思います。スターウォーズのヨーダの顔真似が私の得意技であったことと、強く、思慮深いヨーダの性質も持つけれど、明るい性格でもある、とかなり盛って作ったコピーです。

 

このように、いきなり、面接の場でキャッチコピーを聞かれることも実は結構あります。他にもとある商品を見せられ「この商品についてプレゼンしてください」などと言われることもあります。広告の世界は企画力やインパクトのあるアイディアが求められます。突然の質問でとっさに機転の利いた回答を答えられるか、応募者に考えさせるような質問はかなりの頻度でされると思っていいでしょう。

 

対策としては何気ない日常の中でもキャッチコピーを考える癖をつけたり、駅で人間観察しながら、この二人の間にはどんなストーリーがあるのか、など想像力を働かせる練習をするのが意外とおすすめです。そうすることでものや人の特徴を瞬時に考えるようになるので、面接でも慌てずに済むと思います。

04

4.おわりに~面接官の本音~

いかがでしたか?広告代理店は発想力を重んじますから、このほかにもグループディスカッションで、とある商品の企画を時間内にさせたりとか、「人生で一番感動したことを物語仕立てで話してください」とかいろいろな手法で個性を見ようとします。ですが、実はどの質問においても一貫して面接官が見たい、と思っている要素があります。それは、聞き手を意識した話し方、構成ができるか、ということです。会話は相手があってのものですが、広告もまた然り。見る人がいなければ広告の存在意義はないも同じになってしまいます。相手を楽しませることを意識できるかどうか、面接官はそここそ見ているのです。

 

楽しませたい、という気持ちは相手を見て、相手のことを考えなければ生まれない感情です。企画力や斬新なアイディアももちろん必要ですが、そこに相手を思う気持ちがなければ感動は生まれません。面接官も一人の人間です。マニュアル通りの解答や、気取った自己PRでは心は動きません。あなた自身の言葉で、ここで働きたい、ではなく、一緒に働きたい、と伝えることができればきっと面接官に響きます。誰かの心に思いを届けるのは広告と同じ。面接も一つの広告制作だと思って、恐れずに立ち向かってくださいね!

2017/12/02

入社3ヶ月で転職した本人が語る4つの心構え