1.なぜ転職したいのか振り返る
就活をしていたころ、私は希望職種である、出版社や編集プロダクションの試験を何社も受けました。けれど狭き門を突破できず、大学からの勧めで半導体メーカーの事務の試験を受け、内定をいただき入社しました。文章を書く仕事に携わりたい、その思いで就活していた私にとって、事務は慣れないことも多く、毎日が疑問の連続でした。
「なんのためにここにいるんだろう」
「あと何年、何十年、この生活を続けていくことになるんだろう」
今思えば、入社した会社は決して悪い会社ではありませんでした。残業もありませんでしたし、先輩からの苛めなんてこともない会社でした。それでも私が転職を決意したのは、やりたいこととは違うことをやり続ける生活の先に未来が描けなかったからだったと思います。
結果から言うと入社3か月で退職した経歴のせいもあり、転職活動は難航し、内定をいただくのに時間がかかりました。あのまま事務を続けていれば楽だったかもしれないと活動中は思ったこともあります。それでも自分で決めたことなので後悔はありませんでした。
後悔をしない転職、それが一番だと思います。転職にはパワーが必要です。なんとなく辞めたい、という理由だと絶対に後悔します。転職したい、と、辞めたい、は全然違うからです。辞めたい理由ではなく、転職したい理由、転職した先、自分がどう進んでいきたいのか、未来図を思い描くことがまずは転職の第一歩だと思います。