アルバイト経験は就活する上で無駄じゃない！

私は学生時代、いろいろなアルバイトの経験をしました。その中でも私のその後の人生に大きな影響を与えてくれたアルバイトがいくつかあります。その一つが、高級ホテルの中にある陶磁器製の食器や置物を販売していたお店の販売のアルバイトです。このアルバイトで身に付けた知識と技術が、私の就職先でのピンチを救ってくれました。それが「ラッピングの技術と知識」です。勤務先が高級ホテル内にある陶磁器製の食器や置物を販売するお店ということもあり、お客様のご利用で一番多かったのが、結婚式の引き出物としてのご購入でした。

その当時の私は、販売経験のない学生アルバイトでしたので、ラッピングはもちろん未経験。そんな中、私以外手の空いている販売員がおらず、必然的に私がラッピングをせざるを得ない状況になったことがありました。当然そのラッピングの出来栄えは、とてもお金を頂戴できるようなレベルではなく、その結果、お客様から私のラッピングに対してクレームが入りました。そのクレームが入ってから、店長は私におめでたい場面でのラッピングの仕方やご不幸の時のラッピングの仕方などを丁寧にご指導くださいました。

その数年後、私は社会人の方が資格取得のために通学する各種学校に就職しました。そんなある日、勤務先でラッピングコーディネーターの資格取得講座を開講することが急遽決まったことがありました。しかし前例がないため、講座の案内や営業トークをどうするか、などさまざまな問題が出てきました。その時、このラッピングの技術と知識のおかげで、無事開講することができたのです。

こちらも同じ高級ホテル内の販売のアルバイトでの経験のことです。高級ホテル内のお店ということで、ディスプレイを含む内装には気をつけていました。特にディスプレイは、折に触れて変えていました。ただお店の方針でよく変えていたので、私がアルバイト業務に慣れてくると、ディスプレイは私の担当業務になりました。そしてこのディスプレイ経験も、前述の各種学校での業務でとても役立ちました。各種学校も大きなくくりで言えば、販売と同じ接客業です。

特に私が勤務していた各種学校は、受講生の大半は女性でしたので、内装には特に気を配っていました。そのためディスプレイも季節に合わせるのは当然のことでした。その際私は、折角ディスプレイをするのならと、受講生からの継続率を上げるため、新規開校講座と絡めたディスプレイを行っていました。すると受講生から「ディスプレイで展示している講座はいつ開講するの？」とお問い合わせがあったり、講座の継続をいただいたりと、アルバイトでのディスプレイの経験が大いに役に立ちました。

皆さんは「間違い探し」は好きですか？私は好きすぎて、学生時代に塾の講師ではない模試などの採点業務のアルバイトをしていたほどです。とにかく間違いを見つけるのが楽しくて、学生の間は採点のアルバイトをずっとしていました。正直好きという気持ちだけでしていた採点のアルバイトですが、これも私を救ってくれました。私が出産のために退社した時のことです。妊娠が判明してすぐに退社したのですが、ありがたいことに私は非常に健康でした。そのため正直当時は、時間を持て余していました。

そんな時、ある求人サイトに採点の業務委託の求人が掲載されているのを見つけました。どうしようかと迷いながらも、気になるのならせめて問合せだけでもしてみようと思い、問合せをしました。すると採用担当の方が「無理なときは“非稼働登録”をすれば大丈夫ですよ」と言ってくださいました。そしてあっという間に事が進んで、気が付けば国語担当で登録したはずなのに、国語・数学・理科・社会・英語・作文と全教科の採点をさせていただくようになっていました。「好きこそものの上手なれ」ではありませんが、学生時代にずっと続けていた採点のアルバイトが、私の妊婦生活を精神面でも金銭面でも助けてくれたのです。 

上記の通り、例え就職先がアルバイトと業界や職種が異なっても、アルバイトの経験は必ずどこかで役に立ちます！因みに私は学生時代女子大学に通っていましたが、アルバイト先での出会いを通じて交友関係が広がり、就活や卒論や旅行のお得情報などさまざまな情報を収集することができ、その当時はとても役に立ちました。

アルバイトを単なる「お金儲けの手段」として捉えるなんて、もったいない！アルバイトはお金を稼ぐことの尊さを教えてくれて、社会勉強もさせてくれる、いただく時給以上の価値のある経験なのです。 せっかく自分の大切な時間を使うのですから、アルバイト先で技術と経験をぜひしっかりと身に付けて、社会に出てからも有効活用できるようにしましょう！