1.会社勤めに見るメリットとデメリット
日本人の多くの方が、社会人としてまず経験される会社勤め。特定の会社に所属して働くことは、基本的に安定した収入を得られるという大きなメリットが存在します。多くの日本人は負債を抱えながら消費する行動パターンを持っているので、固定収入が定期的に発生する労働条件は今も昔も変わらず求められているのです。
その一方で、現代の日本社会において会社勤めの方にとっては昔と大きく異なる境遇も存在し、それは終身雇用制度がほとんど崩壊してしてしまった点にあるでしょう。かつては1つの企業に所属しておりさえすれば当たり前に雇用が保証され、多くの日本人がその企業内で一生を終えるというコンセプトの下に労働力を提供してきました。しかし、現在は雇用も非正規形態で進められることが圧倒的に多くなり、会社勤めであっても安定した雇用が保証されないデメリットが生じるようにもなっています。このことは日本人全体でジレンマとなりつつあり、社会不安を大きく生んでいるほどです。