就活コラム

起業することへの決意と覚悟~将来性がある業界とは~

2017/09/27

Column

01

1.基礎や技術なくして起業はできない!

収入がある以上、税務署に税金を納めなくてはなりません。私は個人事業主の方と多く契約しており、毎月報酬を支払っておりましたので、源泉徴収をして毎月税務署に納め、年明けには収支決算報告書を作成して税務署に提出、税金を支払っていました。業務の中で気を付けなければならなかったのは、毎日仕事の関連での収支を記録しておくこと、証拠のレシートを必ずわかりやすく保管すること。税務署で書類を作成する時、計算が合わずに何度も足を運びました。月の半分は徹夜という日々だったので、その中での事務処理は、精神的にも健康的にもダメージがあったことは事実です。

 

また、お金や事務手続きだけでなく、スタッフのマネジメントも大変でした。特に知り合いや、子どもが同じ学校に通っている場合、子どもの立場などを考えて、強く言えなくなってしまいました。ですので、できるだけ縁故採用はしないほうが無難と思います。今は無料で採用を呼び掛ける方法がいくらでもありますし、時には厳しい顔をして「仕事は仕事、責任をもってやり遂げてください!」と言える強さも必要です。そして最後に、「自分自身を大切にする」ことも大切だと伝えさせてください。やろうと思えば24時間、仕事ができてしまいます。収入を上げることもできます。でも体調を崩してしまったら続きません。自分や家族の健康をまず第一に、業務のペースを調節することをお勧めします。

02

2.おすすめのジャンル5選

会社の形態というと、まずはじめに「株式会社」を考える方が多いと思います。誰もが知っているため信頼も得やすく、以前は資本金が1000万円と定められていたのが、今はそういった規制もなく、設立しやすくなりました。しかしそれでも設立のコストがかかります。それに対しておすすめなのは「合同会社」。設立して軌道に乗れば、株式会社に変更することも可能なので、まずはこの方法で起業をするといいかと思います。株式会社と税制が同じであるため、個人事業主より節税が見込める上に、設立費用も10万円ほど。手順としては以下になります。

 

・定款を作成する(フォーマットあり)
・印鑑を作成する
・登記書類作成(払込証明書・印鑑届出書・代表社員就任承諾書・資本金決定書)
・法務省にて設立登記、税務署に開業の届け出をする

 

書類に関しては、作成を代行してくれる業者もいますので、思ったほど手間はかかりません。逆を言えば、誰でも立ち上げることができてしまいます。

03

3.起業の事務手続き

「起業したい!」と考える人は意外に多く、経験がある私にも様々な相談がきたものです。でも、起業をしたい理由について、「上司のいうことを聞きたくないから」「上司とケンカしてしまうから」という事でしたら、まずはお勧めしません。起業し、成功するコツは「お客様も含めて意見やフィードバックを真摯に受け止め、改善する」こと、「クライアントから耳が痛いことを言われても基本的には聞き入れる」という姿勢でないと会社は存続できないことが多いのです。

 

企業に勤めているときは、上司やクライアントとケンカをしても、雇用されている限り守られるシーンが期待できますが、独立してしまえば守ってくれる存在はいません。お客様が離れ、収入が減り、起業として存続できなくなったらもっと大変です。ですので、今まで以上に苦しい思い、悔しい思いを覚悟したうえで起業を考えるべきだと思います。

 

かくいう私は、将来起業ができたらいいなという思いはあったものの、還暦を越したくらいの時期をと考えていたので、まさか30代で叶うとは夢にも思いませんでした。経緯も、強く望んだというよりは、Web作成の案件が多くあった上に以前の担当者が撤退するなどいろいろな条件が重なり、私と同じライターの仕事をまとめて確保するためにも、誰かが起業して一括受注をしなくてはならない状況となり、白羽の矢が立っただけなのです。しかし、いろいろといい経験をさせていただいたと思っています。

04

4.起業した後の事務処理と一番大切なこと

では、今から漠然と「会社を立ち上げたい」と思った場合、どんな業種のスキルを身につければいいのでしょうか。今から考えるのであれば、最初に「人口知能(AI)に人間が使われない仕事、AIができないと思われる仕事」を目指すのも一つの道かと思います。そうすると、大きく下の5種に絞られてきます。

 

・生身の人間そのものの個性や才能が強みの仕事:芸能関係・声優・政治家など
・職人や芸術関連:ものづくり職人・画家・音楽家・和食料理人など
・機械をつくりだす、ケアをする仕事:ロボット作成、開発、機械メンテナンスなど
・クライアントが機械を希望しない仕事:医師、看護師、保育士、介護職
・人間の心をケアする仕事:心理士、産業カウンセラーなど

 

上記を見ると、ご本人そのものであるからニーズが発生する芸能人、人間ならではの繊細な技や才能の活かす仕事、機械を使いこなす、メンテナンスをする仕事、人の思いやりや温かみ、愛も必要となる仕事が将来性のある業務と言えそうです。

2017/09/26

「就活つらい」で検索したアナタへ