就活コラム

面接で何も思い浮かばない人のための面接マニュアル【前編】

2017/08/17

Column

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1.深呼吸を2,3回して、まずは落ち着く

緊張している時や、焦っている時は、呼吸が知らず知らずのうちに早くなっています。浅い呼吸だと脳まで酸素がいきわたらないため、頭がぼんやりして、思考停止になってしまいます。まずは呼吸を整えましょう。

 

本番前に体の中にある空気を全部吐き出してしまいます。ゆっくりとお腹を使って空気を出し切り、それからゆっくりと鼻から空気を入れていきます。そうするうちに自律神経のうち、副交感神経の働きが強くなり、緊張がほぐれてきます。そして背筋を伸ばして、本番に臨みましょう。きっとうまくいきます。

 

私の場合ですが、つい先日80人ぐらいの人の前で通訳をする機会がありました。打ち合わせはほんの15分、資料は事前にいただいたもので内容は数ページで不明。内容の説明はほんの少し。わからない単語をネットで調べてみても理解できないという状態でした。

 

さて本番、後10分でセミナーが始まり、いよいよ通訳を始めるという時心臓はもう破裂するような勢いでした。しかしまずは深呼吸をしました。目を閉じ息をすべて吐き出し、そのまま止め、それから息をそっとゆっくりと吸い目を開ける。開いた先には80人のオーディエンスがいましたが、すっかり腹が据わっていました。ところどころ聞き返しながらも無事通訳を終え、「次回もお願いします。」と主催者から依頼を受けました。

 

この深呼吸はヨガの時に行うもので、深く自分の中に入っていく瞑想に最適なので、集中力が増すと思います。ぜひ試してみてください。本番前にできればよいですが、本番中でも深く呼吸を繰り返すことで落ち着きを取り戻せます。

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2.口角を上げて笑顔にすると気持ちがあがる

心構えのひとつとして、自分の考察をデータベース化し、脳に蓄積するというプロセスを意識的に習慣づけてください。印象に残った出来事や面白いエピソードを収集し、そのことをどう思ったか、自分のアピールポイントとどうつなげられるかを常に意識しておきましょう。普段から習慣化し、頭の中にデータベース化しておくことで、面接本番時に自分をアピールする機会を人よりも多く手にすることができます。

 

緊張して言葉が出てこないとしても、データベースから取り出し、発現することができます。深呼吸し、口角を上げ、緊張をほぐせば、すぐ話題を提供したりして会話を続けることができます。結局は普段から考えていることが効力をなします。

 

付け焼刃は緊張して思い出そうと努力しても出てこない、ということもあり得ます。かえって本番時に足を引っ張ることになりかねません。普段の習慣で蓄積したデータベースがあれば、内容が出てこなくても、習慣化した考え方が身についているので慌てなくて済みます。                                                                     

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3.普段から自分のまわりに起こる事象を考察し言葉にする

笑顔でいると、周りの人たちも和みます。もちろん面接官もです。笑顔にしていると、気持ちが前向きになり、自信が出てきます。その自信を持った態度で面接に臨むと、自分主導で進めていくこともできます。自信が出てくると背筋も気が付かないうちに伸びて、顔もまっすぐに向き、目もしっかりと開きます。そして首から余計な力が抜け、声の通りが良くなります。すると面接官に自分の声が非常に心地よく聞こえます。

 

このようにちょっとした行為、口角をあげることが自信をつけ、その様子が周りに好印象を与え、自分を主導に進めることも可能になります。試すのに覚悟はいりません。気付いたときに試してみましょう。面接日の前から意識して口角をあげる練習をしておきましょう。

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4.英語を教える立場から見る事例

私の場合は英語学習についての自分の考えを裏付けする事柄や実践した効果やエピソードなどを常にアンテナを張ってデータベース化しています。私は英語を理解するには、基本である文法が大事だと思っています。ですので、いきなり会話の練習をするのは、緊急性(旅行が1週間語で入国審査、ホテル、レストランなどのシチュエーション英語を練習したいなど)が無い限り、まずは文法の勉強をお勧めしています。そう言うと100%返ってくる言葉が、「文法が嫌いで英語ができなかった」です。

 

文法で一番大事な個所は「品詞」と「文型」です。品詞とは名詞や動詞、形容詞、副詞などです。それらの言葉の意味と働きが理解できれば、次に教える文型の時すっと頭に入りやすくなります。文型では動詞の形によって第I, II, III文型が説明できます。第IV, V文型は第III文型の応用です。

 

どんな品詞を持ってくるのかを説明しながら、例文を何個か出題し、次に自分で作ってもらいます。2時間の英語レッスン後には、苦手だった英文法が分かったので、英文を読んだり、書いたりが躊躇なくできるようになり、もっと英語の力を伸ばすのに日記を書いてみたり、英文を分解してみたりするようになります。その割合は約80%ぐらいだと思います。具体的な目標のある人のやはり80%は引き続き勉強方法を教えてほしいと依頼してこられ、目標達成でレッスンは完了します。

 

私はこのような生徒さんを最後までフォローし、今後ご自分でも英語を積極的に使われるスキルを磨くお手伝いをしています。

2017/08/16

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