就活コラム

雇用契約で必ずチェックしなければならない5つのポイント

2017/08/16

Column

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1.勤務場所は求人内容と相違ないか?

人により重視するところは違いますが、お仕事の内容が求人内容と違っている、ということは問題だと私は思っています。これも求人していた時期と事情が変わったためかもしれませんが、人事に説明を要求したほうが良いと思います。実際働くことにするにしても、会社に対して不信感をいだきながら働き続けるのはストレスだと思いますし、いただいたお給料に対しても素直に喜べないのではないでしょうか?

 

私は以前いわゆる「ブラック企業」に勤めていたことがあります。この時は、希望されているお仕事内容が私のやりたいものではなかったので、ご縁が無かったとお断りしましたが、3度面接をしてようやく入社を決めたところでした。実際入ると、まずは仕事内容と契約内容は同じでしたが、実際職場に入った次の日から上司は海外出張に行き、おまけにお仕事のマニュアルもないので、契約内容以上のお仕事量になりました。

 

しかし性格上、お仕事をするならば合理的に効率良くしたかったので、やりがいを持ってお仕事を続けることができました。上司からいろいろな権限をもらいプロジェクト案を2つ作り、それを同時進行で実践したり、関連会社の担当者との協力体制を整えたり、とお仕事がスムーズに回るようにしていくうちにつれ、他部署の負担も減りとてもいい経験をしたと思っています。

 

お仕事内容が違ったとしても、もしかしたらそこから自分の才能が何かわかることもありますので、チャンスと考えてみてもよいでしょう。

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2.仕事内容は求人内容と相違ないか?

求人内容では家の近所だったはずなのに、契約書を見ると電車で1時間もかかるところだった、と一見起こりそうにないことが起こったとき、あなたはどうしますか?チェーン店の場合は、採用順に人材が埋まり、また突然、バイトの人が辞め、その場所の人材確保が優先になった、ということはあり得ると思います。

 

そのような場合、まずは人事採用者に問い合わせしてみてはいかがでしょうか?自分は近所のお店の採用を希望だということ、もしくは通勤時間が自転車範囲内、電車で30分以内など、自分の希望も伝え、両者の妥当点を決めましょう。このお仕事がしたいという気持ちを真摯に伝えてみましょう。

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3.勤務時間は求人内容と相違ないか?

勤務時間は求人内容だと9-17時だったのに、いつの間にか朝早くなっていた、短時間になっていた、お昼休み時間が短い、シフト制だった、契約期間を聞いていなかったのに契約に記載されている、などしっかりと確認しましょう。

 

朝が苦手なのにシフト制の朝5時からだった場合、周りが思うより辛い思いをしますよね。家庭の都合で短時間で働く希望で企業側もOKしたはずなのに、契約書ではフルタイムになっているとか、反対にできるだけ働きたいと希望しているのに、時間が短かったり、月に何日しか入れてもらえなかったりだと、最初の自分の計画が崩れてしまいます。それでも納得できるならいいですが、まずは企業に説明を聞いたほうがいいでしょう。

 

その時の態度や説明により、誠実な企業か、またはブラック企業(でなくても予備軍)かチェックできますし、交渉の余地があるか見極められ、最終的にお仕事をするかどうか決めることができます。

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4.給与面は求人内容と相違ないか?

お給料面はお仕事内容の次、またはそれ以上に大事なポイントだと思います。時給、月額、有給、残業費や休日労働、深夜勤務への割増賃金の支給があるか、求人内容と確認しましょう。少なくなっている場合はもちろん、多くなっている場合も企業に説明を求めたほうがいいと思います。単なる印字ミスで、給与の明細を見てがっくりすることもあるかもしれません。説明が納得できない場合は、話し合いましょう。

 

どの場合もですが、企業に尋ねることなく、不信感を覚えながら働いていると、折角採用されても楽しくお仕事ができませんし、騙された感があり、通勤が苦痛になることもあるでしょう。ストレスを抱える前にきちんとお話を伺い、その上で決定するのでもよいと思います。

 

私の場合は、自分のうっかりミスで、半日有給ができないことを確認せず、午前中会社に出てお仕事をし、午後半休を取りましたが、お給料明細を見て、一日分の有給がついていて慌てたことがあります。半日働いた分が反映されず悔しい想いをしました。しかしちゃんと確認しなかった私が悪いので、今後気を付けることにしました。

 

そのうちフレックスを使ってもいいとアドバイスされ、残業時間を当て、半休を取ることができました。企業に相談してみると、妥協点を探してくれたり、上記のようにアドバイスをくれたりということもあるので胸に秘めず伝えてみてください。

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5.もし違っていたらどうすればよい?

もし、契約内容が求人内容と異なっているときは、その内容が受け入れられるものかどうか考えてみてください。その上で無理だと思う場合は、採用が無くなる覚悟をした上で、交渉してみましょう。なぜ採用がなかったことになることを想定して交渉するかというと、企業によってはきちんとした理由を言わずうやむやにしてしまうかもしれないからです。

 

例えば、企業側が何らかの事情で求人内容を掲載していた時点と事情が変わり、契約内容が変わってしまった場合、説明をするかもしれません(事前に言ってくれればいいですが、不利な条件になった場合、企業側も言い出しにくいのかもしれません)。その時点で説明に納得がいき、それで働きたいというのであれば丸く収まります。納得がいかない場合は、自分の意見を率直に言いましょう。そして希望条件を伝えましょう。そこからお互いの妥協点が出てくるかもしれません。

2017/08/10

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