就活コラム

リクルートサイトを2000社近くまとめて気付いた特徴

2017/07/25

Column

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1.この記事が役に立つ理由

リクルートサイトの役割は、会社のことをよく知り、求める人物像ともある程度一致した、質の高い求職者を呼び込むことだと思います。もちろんそれ以外の理由を持っている会社もあるでしょうが、絶対にターゲットは求職者、就活生です。自社のサイトは、その方向へ向いているでしょうか。

 

今回、紹介した感想はほんの一部です。ぜひ、社内の新卒社員や内定者に生の感想を聞いてください。きっと思いもよらなかった意見を聞かせてくれると思いますよ。

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2.多くのリクルートサイトの特徴

私たちは少なくとも1000社、掲載許可を得られなかったり、埋め込み型のリクルートサイトを含めると、2000社近くの会社をまとめてきました。ただ、リクルートサイトを掲載するだけではなく、企業の下層コンテンツ一つ一つに丁寧に目を通し、ライティングを行ってきたわけです。このことから、私たちは2018卒のリクルートサイトについては、日本で最も詳しいと自負しています。

 

また、私は就活を終えたばかりの最新の学生です。リクルートサイトというものはつまるところ、基本的には学生相手のものですから、いかにプロの目、大人の目から見て素晴らしいサイトだと評価されていても、学生に届かなければ意味がありません。その点、学生がリクルートサイトの特徴を論じる本コラムは画期的かつ実用的です。

 

会社のリクルートサイト制作をこれから行う人が、私たちと同じように、たくさんのリクルートサイトを閲覧して、特徴を探るのは、時間の制約もあり難しいでしょう。求職者も同様です。そこで、これから多くの採用サイトをまとめた中で感じたことやノウハウを紹介していきますから、ぜひ活用してください。

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3.よくあるリクルートサイトの不思議な文化

多くのリクルートサイト(採用サイト)は、代表挨拶、会社説明、福利厚生、社員紹介、募集要項で構成されています。

 

会社説明は事業の説明や社是などを紹介し、会社がどのような考えをもって事業を行い、社会に貢献しているか説明しています。福利厚生は、女性社員の対談や具体的な制度、くるみんマークなど、働く上での不安を解消しています。また、募集要項のところで、求める人物像が述べられていることも多いです。

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4.ターゲットは求職者、就活生である

日本は横並び意識が強いため、他の会社が行ったことを、あまりよく考えずに真似てしまうことがあります。その結果、現在のリクルートサイトにおいては、学生に人気がないのに、当たり前に行われているようなことがあります。それが意図しているものであればよいですが、少しの言い回しで、マイナスの印象を学生が受け取っていれば損です。以下で少しの言い回しから受け取る印象を紹介します。

 

経験上、半分ほどの会社が、人材の文字を人財と書いています。社員を材料ではなく、財産として考えていることを示すためです。しかし、これは3つ問題があります。

 

まず、人材の材は、てへんに才能の才ですから、才能がある人物を表すので、悪い意味ではありません。財産の財にしても別に会社の所有物ではないぞと、反発する者もいるでしょう。また、このやり方はやりつくされており、新鮮味がありません。そして最後に、少しの文字にこだわるほど、神経質な会社なのではないかという疑念を持たれます。

 

つまり、良かれと思って財の字を使っても、学生に響かないどころか、警戒されてしまう可能性が高いのです。

 

その他では、求める人物像でたくさんのことを書くことです。7つや8つも人物像を書かれても、一つ一つのインパクトが弱まってしまいますし、入社後も細かい条件が多く、自由に仕事ができないのではと疑念を持ってしまいます。また、誠実や周りとの協力、自分の意見を持つ、など社会人として当たり前のことをたくさん書いてあるところもあります。

 

当たり前のことを書きすぎると、先ほど述べたように、インパクトも弱まりますし、その程度のことも言われなければできない人が多いのかと思われる可能性があり、損です。
 

また、他では見られない情報、例えば社内試験があるのなら、過去問や練習問題など、実用的なコンテンツは人気です。

2017/07/24

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