1.最終面接の目的と問われる内容
ではこうした最終面接で落とされてしまう人にはどんな傾向があるのでしょうか。例えば勝手に意思確認程度だろうと決めつけて十分な準備をせずに臨んでいたりしたら、それも大きな要因といえるでしょう。それ以外にも前述した最終面接の目的から考えれば、人間性に不安が残る、入社意思が確認出来ない、会社に対する理解度が低い、就業意識が低い、などの課題がある人が落とされると推測されます。
例えば、基本的なマナーが出来ていない、上辺だけの言葉で熱意が感じられない、長期勤務が期待出来そうにない、この期に及んで仕事に対する考え方がまだ甘い、どこかしら頼りない印象がある、といった点です。具体的にどういう回答や態度からそう感じるのかはそれこそ長年の経験と勘といったところなのでしょうが、経営幹部が面接しておきながら問題社員となっていたのではメンツが立たないということもあり、100%納得させられないと合格とはならないのでしょう。
他の要因としては、最終面接ということで異常に緊張してしまい思うように返答出来ないで失敗するといったことが考えられます。面接は誰でも緊張しますし、ましてや最終段階ともなれば緊張が増して当然です。しかしそこに至るまでには既に何度も面接を体験しているのですから、多少はほぐれていてもおかしくありません。それが緊張のあまり頭が真っ白になっていたりすると「仕事を任せて大丈夫な人物なのか?」と不安を抱かせてしまい、結果として不合格となってしまうのです。