【1-1 まずは指導担当者に本音で相談してみる】
年齢の近い指導担当者いる場合は先ずその人に、特に指導担当がいない場合は出来るだけ身近な先輩に相談をするようにしましょう。組織というものにはルールがあり、上役に相談する場合でも下から順序を経て持ち掛けるということが一つのルールとなっています。そのためいきなり管理職辺りに相談をしたのでは、先輩達の反感を買ってその後の業務がやり辛くなる恐れも出て来てしまいます。
相談の切り出し方としては、辞めたいと感じている要因を素直に伝えつつ「先輩はこんな時どうしたのですか?」「辞めたいと感じたことはありませんか?」と相談してみます。この時いきなり「辞めたいんです」と言っては相手も驚いて冷静な意見が出せなくなってしまいますので、悩みを相談するスタンスで持ち掛けることがいいでしょう。
相手の年齢が近いほど共感してくれるでしょうし、未だ知らない仕事の面白さを教えてもらえるかもしれません。変な表現かもしれませんが、キレイに退職しようと思えばこうした身近な先輩方を味方に付けておくことがポイントとなるのです。
【1-2 管理者に伝える場合はアポイントを取ってから】
いよいよ管理者に退職を持ち掛けけるとなったら、先ずは時間を確保してもらうようにしましょう。業務中にいきなり「相談があります」と言って内容が退職云々では管理者も面食らってしまいます。朝の始業前辺りに「相談したいことがあるのでどこかで時間を頂けませんか」と申し出ることがいいでしょう。
切り出し方も不満ばかり捲し立てるのは厳禁です。何故なら管理者は当然ながら社歴も長く職場に愛着を持っているからです。そんな人が入社したばかりの若造から不満や悪口を聞かされては気分が良かろうはずがありません。結果「アイツはダメな奴」の印象を持たれた上に辞めさせてももらえないという事態になりかねません。先輩にも相談したが悩んでいる、辞めようとも考えているがどうしたらいいか、と持ち掛けてみましょう。
ところで管理者の立場になれば部下が辞めるのは非常に困る事態です。自身の評価にも影響しますし、組織編成も考え直さないといけなくなり余計な仕事が増えることにもなるからです。ですので余程の問題社員で無い限りは全力で引き留められるでしょう。そのため了解を得るまでに日数を要することを理解しておく必要があります。