【次の仕事を選択】
やりたい仕事があって退職するのではなく、とにかく今と違う仕事に就きたいと考えて転職を始めるなら、早い段階で求人情報をよく調べておくようにしましょう。そして興味を持った仕事があればその内容を十分に調べましょう。特に「思っていた仕事と違った」を理由に転職をする場合には、同じミスを繰り返さないようにすることが肝心です。
一方、本来やりたい仕事があってそちらに転職をする場合には、その仕事がどのような条件で求人を出しているかを確認しておくことが大切です。以前就職後半年くらいで辞めて「トリマーになりたいんです」と相談に来た若者がいましたが、残念ながら地方都市ではそもそもトリマーなんて求人が無いし、せいぜいペットショップのアルバイト店員くらいしか無くショックを受けたなんてケースもありました。こんなことにならないよう、事前の情報収集は怠らないようにしましょう。
【退職後の生活】
退職後直ぐに次の就職先が決まればベストですが、必ずしもそう上手く行くとは限りません。そうなると無収入の期間が発生しますので、この間の生活費をどうするかについても考えておく必要があります。
例えば失業保険は1年未満で自己都合退職した場合は支給されません。また健康保険料や年金保険料も自分で支払う必要があり、収入が途絶えるうえに支払が学生時代より増えることにもなります。健康保険料は滞納すれば通常の3倍以上の診察費用が掛かる恐れもあるので、対応を考えておかなければなりません。
仮に2月以上勤務していたのであれば前職場の健康保険を継続出来る制度もありますし、親の扶養家族に一時的に入ることも可能です。また携帯電話の支払いも要注意です。月々の携帯電話料金には通話料以外にも本体購入代金の分割支払い分が含まれているケースも多く、これを滞納してしまうといわゆるブラックリストに載って後々厄介なことになる恐れもあります。
これは奨学金の返済にも当てはまりますので、貯えが無い状態なら親に相談するなどして必ず支払いをするように注意しておきましょう。