就活コラム

新卒入社したのにもう転職を考えている方がやるべき4つの準備

2017/06/11

Column

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1.転職したい要因を探り、もう一度考える

「立つ鳥跡を濁さず」ということわざがありますが、転職活動においても正に当てはまる言葉です。面接の際に「辞めると言った時に会社はどう対応されましたか?」と質問されることもあり、状況を説明したうえで「円満に退職しました」と言えるかどうかで印象も大きく変わって来ます。

 

今多くの会社では早期離職を防ぐ対策を講じており、他社のやり方に関心を持っていることも考えられるのでこうした質問をされることは十分想定されるのです。「もう決めたことなので相談しませんでした」とか「1日も早く辞めたかったので辞表を出して直ぐに帰りました」なんて状況だと、さすがに非常識と取られてしまいます。

 

十分に話し合った、必要な引き継ぎも完了させた、繁忙期などの時期を考慮して退職した、などと言えるようにしておけば、自分自身も気持ちを切り替えて転職活動に臨めるはずです。円満退社を心掛けるように努めましょう。

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2.職務経歴を整理してアピール材料を用意しておく

【次の仕事を選択】

やりたい仕事があって退職するのではなく、とにかく今と違う仕事に就きたいと考えて転職を始めるなら、早い段階で求人情報をよく調べておくようにしましょう。そして興味を持った仕事があればその内容を十分に調べましょう。特に「思っていた仕事と違った」を理由に転職をする場合には、同じミスを繰り返さないようにすることが肝心です。

一方、本来やりたい仕事があってそちらに転職をする場合には、その仕事がどのような条件で求人を出しているかを確認しておくことが大切です。以前就職後半年くらいで辞めて「トリマーになりたいんです」と相談に来た若者がいましたが、残念ながら地方都市ではそもそもトリマーなんて求人が無いし、せいぜいペットショップのアルバイト店員くらいしか無くショックを受けたなんてケースもありました。こんなことにならないよう、事前の情報収集は怠らないようにしましょう。

 

【退職後の生活】

退職後直ぐに次の就職先が決まればベストですが、必ずしもそう上手く行くとは限りません。そうなると無収入の期間が発生しますので、この間の生活費をどうするかについても考えておく必要があります。

 

例えば失業保険は1年未満で自己都合退職した場合は支給されません。また健康保険料や年金保険料も自分で支払う必要があり、収入が途絶えるうえに支払が学生時代より増えることにもなります。健康保険料は滞納すれば通常の3倍以上の診察費用が掛かる恐れもあるので、対応を考えておかなければなりません。

 

仮に2月以上勤務していたのであれば前職場の健康保険を継続出来る制度もありますし、親の扶養家族に一時的に入ることも可能です。また携帯電話の支払いも要注意です。月々の携帯電話料金には通話料以外にも本体購入代金の分割支払い分が含まれているケースも多く、これを滞納してしまうといわゆるブラックリストに載って後々厄介なことになる恐れもあります。

 

これは奨学金の返済にも当てはまりますので、貯えが無い状態なら親に相談するなどして必ず支払いをするように注意しておきましょう。

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3.次の仕事を選択し、退職後の生活についても考えておく

転職支援の仕事をしていると毎年のように1年足らずで辞めて来る若者に出会います。「事前の条件と違った」「嫌な上司や先輩がいた」「思っていた仕事じゃなかった」と理由は様々ですが、ほとんどの場合「どうしてもこっちの仕事がしたかったから」ではなく「嫌だから辞めた」が主な理由となっています。

 

もし今同じように「嫌だから辞めたい」と考えているなら、もう一度冷静になって検討することを勧めます。違っていた条件は本当に容認出来ないレベルなのか、嫌いな上司や先輩が異動する可能性は無いのか、想定していなかった仕事でも面白く感じる面があるのではないか、というように考え方を変えてみましょう。

 

何故こんなことを言うのかと言うと、転職先でもそうした問題が起こらないとは限らないからです。実際転職後に「やっぱり前の職場の方が良かった」「戻りたいけど口添えしてもらえないか」といった相談を受けることもあるくらいですので、一時の感情に流されずに「本当に辞めなきゃ解消されない問題なのか」と冷静に考える時間を持ちましょう。

またこうした過程を経ておくことで面接時の「退職理由は何ですか?」にきちんと答えることが出来るようになります。本来なら「こんな短期間で辞めるなんて仕事に対する姿勢が甘いんじゃないか」と思われる所を払拭するためにも、よく検討したうえでの判断だと伝えることは重要なポイントとなるのです。

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4.会社側と円満な退職に努める

よく検討した結果それでも転職を決意したなら、その職場で学んだことを整理しておきましょう。本格的な業務以外でも研修で学んだことや社会人としての常識レベルのことでも構いませんので、出来るだけ拾い出しておくことが重要です。

 

転職をするということは、もう一度就職活動を行うということです。しかし今回の面接で問われることは「学生時代に頑張ったことは?」ではなく「前職ではどんな経験をしましたか?」です。「直ぐに辞めたので特に何も経験していません」などと返答していたのでは採用側は呆れてしまいます。どんな些細なことでもいいのでアピールすることで「意欲的に仕事に臨んだが不本意にも辞めることになった」と伝わるのです。

もし「本当に何も学べていない」と感じたら、今から辞めるまでの期間で貪欲に吸収することです。どうせ辞めるんだからテキトーに・・ではなく「何か一つでも習得しておこう」という姿勢で仕事を全うすれば、気分的にもスッキリして次のステップに進めると思います。

2017/06/10

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