就活コラム

企業の評判が知りたい!応募前に確認すべき3つのポイント

2017/06/10

Column

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1.採用専用のページを持っているかどうかで教育体制を読み取る

ホームページを活用して求人募集を掛ける場合、外部の専門サービスを利用するか自社で専用ページを開設するかに方法が分かれます。前者の場合は相応の費用が掛かりますが、企業側の労力が軽くて済むうえに多くの学生の目に留まる効果が期待出来ます。

 

こうした手法を採る企業は採用や社員教育にあまり熱心でないケースも考えられます。つまり商品開発や営業を最優先に考え、それ以外の業務は外部に任せるなど二の次になっていたりするのです。実際「暫く新卒の採用を控えていたので事情が分からない。そこで〇〇ナビさんに全面的にお任せすることにしました」と言っていた企業に入社した若者の話を聞くと、やはり指導や教育が一貫していないとぼやいていました。

一方で後者のような自社で採用専用のページを開設している企業では、採用や教育にも熱心で独自の取り組みをしているケースも少なくありません。面倒だけどやはり自分達の想いを正しく伝えて直に応募者とやり取りしたい、と考えているようでそんな企業は社員教育にも時間とお金を注ぎ込んでいる所が多いように感じます。

 

募集・採用活動を外部に一任して構わない業務と捉えるか、重要な経営活動の一部と捉えるかで教育体制も大きく変わって来ることがあるのです。

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2.更新の頻度から雰囲気や方針を読み取る

最近は多くの企業が社員をホームページ上に登場させ、自社の雰囲気の良さをアピールしています。出来るだけ生の声を載せることでリアルさを強調しようとしているのですが、これも見方によっていろいろな情報が読み取れます。

 

例えば同じ社員が複数の場面で登場している場合や企業規模の割に登場社員の数が少ない場合などは、部門間の繋がりが薄いことも考えられます。「ホームページ作りなんて広報の仕事、オレ達は自分の仕事で忙しいんだから協力なんてムリ!」なんてことがあったのかもしれません。反対にいろんな部署の社員が登場していたりブログをアップしているような企業は、やはり風通しの良い社風の所が多いようです。

 

ただ必要以上に雰囲気の良さをアピールしている企業はちょっと不安に感じます。それしか訴える要素が無いのか、と受け取ってしまうからです。

 

また、社歴の長い企業になると、理念や社訓について詳しく説明しているケースもあります。学生からすればあまり興味が無いかもしれません。せいぜい志望動機を考える参考に目を通すくらいでしょうか。しかしこうした企業には社員教育に熱心な所が多いように感じます。社員全員のベクトルを同じ方向に向けたい、そのためには厳しく指導をする、といった具合です。

 

若い人にはうっとおしく感じるのかもしれませんが、最初に入った企業で何を学んだかがその後の職業人としての人生に大きな影響を与えるのです。

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3.アットホームさ、理念や社訓をアピールしている企業の社風は?

ここまで挙げた事例はあくまで「そういった企業もある」という程度の事例ですので、真逆のケースもあります。それに近年のホームページは採用ターゲットである学生により多くの有益で正確な情報を提供しようと作成されていますので、疑って掛かるばかりがいいとは限りません。

 

しかし所詮宣伝用のツールであることに変わりはありませんので、そこに記載のある情報を鵜呑みにすることは避けたほうがいいでしょう。ホームページの有効な活用の仕方は、そこで得た情報を実際に自身の目で確認しておくことです。社員教育に熱心なのか、協力態勢のある組織なのか、トップが一方的でワンマンな人物なのかどうか、派手さは無いけど安定した企業なのか。意識しながら見学したり質問をしたりすることで本当の姿を探ることです。そのうえで「思っていた通りの職場だ」と感じられれば、採用に向けて全力で準備をしていきましょう。

現代はパソコンやスマホで簡単に欲しい情報が手に入る時代で、多くの学生は小さい頃からそうした習慣が身に付いているでしょうが、やはり確実な情報を得るためには自ら足を運ぶことが一番なのです。

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4.ただしホームページはあくまで参考資料なのです

「ホームページは鮮度が大事」と言われるように、いったん開設したら定期的に更新やメンテナンスを行う必要があります。これが出来ていない企業が案外多くありますが、ここからも企業風土を読み取ることが出来ます。

 

例えばトップの方針が変わりやすい、あるいは徹底されにくいといったような雰囲気があることが考えられます。「余所がやっているからウチも」と開設して当初は力を入れていたのが、いつの間にか「そんなことよりコッチの方が重要」と忘れ去られてしまう。こうしたことが頻繁に起こるような社風なのかもしれません。また、更新の担当者が変わったことが要因となるケースもありますが、この場合は社内の引き継ぎや情報伝達が上手く行っていないことが考えられ、閉鎖的な社風の可能性もあります。

ただ更新の頻度が悪いからといって一概にダメとは言い切れません。安定した固定客があるから無暗にホームページに頼る必要は無い、と考える企業もあるからです。特に中小企業の中でも老舗と呼ばれるような所にはこうした傾向があります。「地味でも安定している企業がいい」と考える学生にはむしろ向いているかもしれません。

2017/06/08

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