就活コラム

人事経験者が伝える「面接が怖い」と感じるときの対処法

2021/12/02

Column

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1.怖さの理由を知ることから始めよう

まず、面接を「怖い」と感じる、もしくは感じたことがある人は少なくないと思います。

一言に怖いと言っても恐怖心からくる怖さや、過度の緊張や不安による怖さなど様々ありますが、どのような怖さなのでしょうか?

私はこれまで数多くの面接を受け、また私自身が面接する立場にもなり、何度も「面接」という場面の中にいたことがあります。

今でこそ緊張したり、怖いという感覚はありませんが、ここに至るまでには皆さんと同じように緊張もしましたし、入社を熱望する企業であれば「失敗はできない。」という大きなプレッシャーを感じたこともあります。

もし、怖さが緊張によるものであれば、解決方法は繰り返し面接を受けるしかありません。

何度も場数を踏むうちに受答えのコツもつかみ、気付けば緊張しなくなっているでしょう。

しかし、新卒の場合だとそうはいきませんし、緊張して当然。では、どうすれば緊張しなくなるのか。

教学課の先生に模擬面接をして頂くのもアリですし、最近では就活フェアなどで面接の練習を行ってくれることもあると聞いたことがありますので、足を運んでみるのも良いかもしれません。

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2.苦手なことに向き合うこと

よく人は「リラックスして」と言いますが、漠然とそう言われても緊張が溶けるわけではありません。

リラックスする方法は人それぞれ、また怖さの理由によって異なると思います。

私が緊張した場合は、いつも「この場面が終わる時は必ずくる。であれば、後悔しないよう精一杯ベストを尽くして、そして楽しもう。」と考えるようにしています。

人間、嫌なことや苦手なことに直面するとそのことばかりを考えてしまいますが、どんなことにも終わりは必ずやってきます。

その終わる時を楽しみに今やるべきことに全力を尽くす、そう考えてみてはどうでしょうか?(私には結構効果があります。)

そしてもう一つは、「みんな同じ。」と考えるのです。

緊張すればするほど、他の人たちが自分より勝っているように見えるものですが、内心はアナタと同じようにみんなビクビクし、そこから逃げたい気持ちなんです。

「みんな一緒なんだ。」そう思うと妙に安心感が沸いてきて、リラックスできますよ。

ただ、怖さが緊張によるものでない場合、まずはその根本の理由を発見しなければ解決することはできません。

もし、アナタが極度の人見知りで面接官を怖いと感じるのであれば、面接云々の問題ではありません。

社会に出ると毎日のように初対面の人に出会いますし、その都度「怖い」なんて言っていられません。

私も昔は人と接する事が大の苦手で、特に初対面の人であれば目を見ることすらできませんでした。

しかし、長く生きている間にたくさんの人に出会うことにより、気付けば人見知りとは無縁の人間になっていました。

人見知りの克服方法は積極的に人に接していくしかないと私は思います。

初対面の人と上手く接することができない。自分の思いを上手く伝えることができない。

というのであれば、とにかく自ら人に語りかけ、友人や家族以外の人たち、特にちょっと苦手な人達と積極的に接するよう努力することをオススメします。

その努力は面接だけでなく、アナタ自身にとって大きなプラスとなるはずです。

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3.相手に左右されない強い心を持とう

そして別の怖さをもう一つお伝えします。

面接官=自分より年上、目上の人達に対して萎縮してしまう人であれば、面接官を怖いと感じるでしょう。

私が面接を行う際には普段の何十倍の笑顔と声のトーンを上げ、応募者の緊張をほぐすよう努めていました。

その理由は、逆に私が面接を受けた時の経験にあります。

これまで受けた面接の中で何度か、扉を開けた瞬間に「うわっ」と心が凍り付くようなコワイ表情の面接官がいて、その瞬間に私自身の表情も硬くなったのが自分でもよく分かりました。

そうなると上手く話せない、もうその企業に就職することですら嫌になってしまいました。

せっかく入社したいと応募し、足を運んでくれた応募者にそんな思いをさせるのは可哀想です。

なので、応募者の緊張をほぐすことは面接官としてすべきであると私は考えています。

余談ですが、私は「なんで見ず知らずの人に恐怖感を与えられたり、必要以上に緊張しなければならないのか。」とバカらしく思い、相手がどうであれ気にすることなく笑顔全開で面接にのぞむようになり、その開き直りのせいか面接で不合格となったことはほとんどありません。

応募者を萎縮させたり、怖いと感じさせるような尊大な態度であったり、横柄な面接官がいるような企業に就職しない方が良いと私は思いますし、アナタの人生にとって大切な就活をそんな人に左右されるなんてもったいない!

例え意地悪な質問をされたり、相手が偉そうな態度であっても動揺せず、「将来、私もこの企業のお客様になるかもしれないのにね。」と受け流せる心のゆとりを持ちましょう。

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4.採用者側からのアドバイス

最後に採用担当者の立場からの意見をお伝えしましょう。

面接官は応募者みんなが緊張していることは理解しています。

緊張するが故に失敗することもよく分かっていますし、100%の模範解答をのぞんでいるわけでもありません。

少々極端な言い方をすれば笑顔で元気良く、礼儀正しく、そして正直さ、誠実さが伝わればそれで良いと思います。

人間誰でも一人ぼっちで、未知の場所にいることに恐怖を感じますし、その恐怖感は当事者のみにしかわかりません。

でも、就活や面接なんて長い人生の中でのたった一場面にしか過ぎないものです。

例え希望する企業が不合格であっても、その不合格がアナタの長い人生の中で大きなプラスとなるかもしれませんし、プラスとできるようまたがんばれば良いのです。

だから必要以上に緊張したり、怖いと思う必要なんて全くありません。

「例え失敗しても次がある!」と明るく、ポジティブに開き直ってください。

決して悲壮感を持たず、自分らしく、のびのびと明るい気持ちで面接にのぞんで欲しいと思います。

2021/11/30

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