就活コラム

志望動機が社会貢献だとまずい?伝えるべきあなたの本当の動機とは

2019/03/05

Column

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1.企業が志望動機を求める理由

まず、志望動機を企業が聞くことの目的を考えてみましょう。

志望動機とはすなわち、あなたが企業に期待することです。

しかし、企業側があなたに期待することと志望動機が食い違っているとミスマッチが起こります。

新卒が即戦力にならないことは誰でも理解できるでしょう。

新卒の社員が一人前になるには少なくとも3年はかかると言われています。

それまでは企業は新卒に先行投資をしている状態なのです。

それが、これから今までの分を還元してもらおうという時に新卒が辞めることは非常な損失です。

企業としては無駄に新卒を育てたくないというのが本音ですし、早期退職をなんとしても防ぎたいのです。

志望動機を聞くことは、あらかじめそのような事態を防ぐ意味があります。

ミスマッチは企業側とあなたの方向性が違うことで起こります。

ですから、まずは自分が将来どのようなキャリアビジョンを持っているのかを明確にしておく必要があります。

この作業は、社会人となったあとでも非常に重要になってくるので、おろそかにしない方がいいでしょう。

方法としては、自己分析、他己分析などでむいている仕事、自分の特性をしっかり把握し、どのように自分が将来なっていきたいのか、仕事の上での夢をはっきりしておくことです。

その上で、企業の現在の理念、将来のビジョンをきちんと理解しましょう。

そこが一致していれば迷う必要はありません。

ESでも面接でも、企業の理念やビジョンと自分の夢がいかに一致しているかを述べればいいのです。

しかし、そこがどうも違うようだな、と思うようであれば、たとえ第一志望の企業であっても考え直す必要があります。

仕事は人生の多くの時間を費やすものです。

その仕事の方向性が自分と違っているようであれば、いずれ耐えられなくなるのは目に見えています。

逆に自分の方向性と企業のビジョンが一緒であれば、多少大変な仕事でも、乗り切れるものなのです。

現在の就活の現場は売り手市場となっています。

それほど焦らなくとも、あなたに合う仕事はきっとどこかにあるでしょう。

どこでもいいからといって就職すると、結局は企業にとってもあなたにとっても時間の無駄ということになりかねません。

会社選びは慎重にし、自分の志望動機と矛盾しない企業を選びましょう。

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2.「社会貢献」が志望動機として敬遠される理由

上記に、避けた方がいい志望動機をあげましたが、逆に歓迎される志望動機とはどういったものでしょうか。

それはあなたのキャリアビジョンと、企業の理念、方向性が一致しているから、という志望動機です。すでに述べたように、企業が志望動機を聞くことの一番の理由は、ミスマッチを防ぎたいということです。

そこで、あなたの方向性と企業の方向性が一致していることを確認できれば、入社後も多少大変なことがあっても乗り越えていくだろうと思わせることができるのです。

しかしそれも、ただ自分と同じ方向性だからと言うだけでは伝わりません。個人的にどのような経緯があって、キャリアをこのように実現したいと思ったのか、そこに誰もが納得する深い理由がなければ、企業側をうなずかせることはできないでしょう。

上辺だけ、ちょっとした思いつき、というような経緯なら言わない方が無難です。

また、このような志望動機を述べるためには、企業の理念、方向性をしっかり理解しておく必要があります。会社説明会でも理解を深めることができますが、会社説明会は就活生に受けるよう、話を多少誇張することがあります。

実際に働いているOBに話を聞くなど、企業を多角的に把握しましょう。

企業の理念や方向性を見誤っているのがばれてしまうと、そこでジエンドとなりかねません。

もちろん、企業と自分の方向性がまったく一致するということはあまりないことでしょう。

最後には企業のなにを取って、なにに目をつむるのか、といった判断も必要です。

それでもこの企業で働いてみたい、という意欲はきっと採用に伝わります。

志望動機をしっかり考えることが、社会人となった後でも役立つというのは、それが仕事をしていく上での理由づけとなり、目標とする自分になるには今の努力が必要だと納得できるからなのです。

無計画にただ闇雲に仕事をしているだけでは、どこかで企業や自分を疑問に感じ、息切れするのではないでしょうか。

次々に仕事を変えるということは、あなたもできればしたくないことでしょう。

であれば、就活という機会にしっかり今後の自分を見通し、それと同じ方向の夢を実現できる企業を選ぶことです。

ここまで志望動機ができていれば、自信を持って、面接にものぞめるでしょう。

裏打ちされたその自信が就活では非常に重要なのです。

今後の人生観・ビジョンの基になる、「仕事」ですので、しっかりとギャップのなく、長く継続して就業できるようにしていただければと思います。詳しくは、採用ページをご覧下さい!

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3.言わない方がいい志望動機

「社会貢献」が志望動機としてはあまり歓迎されないことを述べましたが、他にもこれだったら言わない方がいいだろう、という志望動機があります。

まず、企業の長所を延々と言うだけの志望動機。

具体的には純利益を事細かに覚え、今後の企業の展望についてもネットで仕入れた情報を並べつづけ、そのような御社で働きたい、というような志望動機です。

企業研究がしっかりされている点は認められますが、そのことを踏まえて、あなたが実際に企業の利潤のためにどのようなことをしたいのか、ということが抜けていると、企業側としては自分たちにとって珍しくもない情報をただ披露され内容がない、という印象になってしまいます。

また、自分の希望ばかり述べる志望動機も、知らぬ間に言っている可能性があるので注意してください。

よくあるのが「自分を成長させたいから」と言うような志望動機ですが、企業はあなたを成長させるために存在しているのではありません。

もちろん、仕事をする中であなたが成長することもあるでしょう。

しかし企業としては、会社のために尽くした結果、成長につながった、というような流れが望ましいのです。

最初から自分ありきではないのです。

希望ばかり述べる志望動機と同様に、残業が少ない、また福利厚生がいいから、という志望動機も言わない方がいいでしょう。

面接の段階からそんなことを言っているようでは、入社してから残業が思ったよりもある、などという理由で早期退職されかねません。

もちろん残業が少なく、福利厚生もしっかりしている会社の方が望ましいですが、面接の場ではそれには触れないことをお勧めします。

メーカーなどではよくありますが、企業の製品が好きだから、という志望動機も言わない方がいい志望動機のひとつです。

企業の製品が好きであることは、入社を希望するのであれば当たり前のことです。

もちろんマニアックに製品を集めていたり、マニアぶりでSNSなどで有名だったりするのであればアピールする材料になるかもしれませんが、「子供のころから御社の製品が好きで」というような程度の志望動機はまったくアピールしないことを覚えておいてください。

また、製品が好きであることと、開発し販売していくことは違うことなので、どちらかというと企業での製品の開発や販売にどうしても携わりたい経緯を個人的な経験をもとに述べた方が伝わります。

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4.求められている志望動機

志望動機に「社会貢献」と述べることを避けた方がいい理由ですが、それは、企業にとって社会貢献は自明なものであるからです。

「社会貢献がしたい」と口にすることで、意識が高いことを強調したいことは理解できますが、そもそも企業は社会貢献をしているから成り立っているものなのです。

企業は独立していては存続できず、必ずどこかで役に立っている必要があり、誰かの役に立つことの代償を得て企業は存続しています。

ですから、どの企業も、社会貢献はしているということになります。

そのような意味ではなく、CSR活動に関与していることで企業を志望しているのだ、という考えも理解できますが、ほとんどの企業はCSR活動に興味がある人材を求めてはいません。

面接の場で「社会貢献がしたい」という志望動機を述べると、社会貢献に興味があるのであれば、ボランティアや介護職につけばいい、というように突っ込まれるでしょう。

また、ボランティアに興味がある人材をそれとは関係ない部署に所属させると、ミスマッチが起こるのではないか、と懸念もされます。

もし、企業が「社会貢献」をしていることが志望動機になっていることを伝えたいのであれば、他の志望動機にちょっと添える程度にしておいた方がいいでしょう。

そしていずれは自分もその活動に関与したい、という将来の夢につなげる手段がスマートです。

しかし、自分が採用側であることを想像してみてください。

志望動機に「社会貢献がしたいから」という就活生に違和感を覚えるのではないでしょうか。

社会貢献というと、いかにもいいことを述べているようですが、売り上げにしのぎを削っている企業からすれば、しっかり現実に対処してくれる人材の方に魅力を感じるでしょう。

企業が求めているのは、企業自体に貢献する人材です。

ですから、志望動機も、企業の売り上げを伸ばしていくことと一致した動機であるべきです。

企業のCSR活動はあくまで、余剰的な産物であるということを理解しましょう。

2019/02/26

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