就活コラム

集団面接で面接官の心に響く自己紹介の仕方とは

2018/08/02

Column

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1.集団面接の意味

まず集団面接の意味を考えてみましょう。集団面接とは多すぎる学生の足切りと考えていいでしょう。ここを突破できなければ先はないので、気合をいれなければならなりません。

 

面接といっても、自分ひとりの個人面接と集団面接では個人に割当てられた時間が全然違います。

たいてい5、6人90分などといったように、全体で時間を割当ててありますから、あなただけ長い時間自己紹介をしていると、他の学生の時間が減ってしまうということがあります。

それでも構わないから自分をアピールしたい、といった考えもあるかもしれませんが、そのように自分のことだけを考えているような態度は面接官にマイナスの印象を残してしまいます。

企業とは全体でひとつの事業を成し遂げる団体なのですから、いわゆる「空気を読む」事ができるかどうかも集団面接では見られていると考えてください。

 

また、発言する時間が全体でひとりあたり、10分前後と短いので、話を簡潔にわかりやすくまとめる能力も判断されます。

あれもこれもと盛り込みたい気持ちはわかりますが、話を長くしても面接官にいい印象はまず残せないと考えていいでしょう。

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2.あらかじめ台本を用意しましょう

集団面接では一回の短い発言の中で自分をアピールしなければなりませんから、あらかじめ自己紹介について台本を用意しておきましょう。

先ほども述べましたが、発言は長くとも90秒程度にしてください。自分でタイマーで計って練習しておくことも有効でしょう。

「自己紹介」は挨拶のようなものなので、自己PRは入れない方がいいでしょう。自己PRを入れると発言も長くなりがちですし、後ほど自己PRのチャンスもあるはずです。

 

自己紹介の内容ですが、大学での専攻、学んだこと、課外活動、簡単な自分の長所や特技、志望動機などがあげられます。

一番企業が知りたがっていることですから、大学で学んだことがどう志望に結びつくのかはしっかり発言するようにしてください。

 

他の就活生と志望動機など発言が似てしまうこともありますが、その際「自分も似たような内容ですが」などと言ってはいけません。

あくまで自分はこうだ、と発言してください。同じような内容でも自分の言葉でしっかり発言すれば、内容は違ってきます。

発言した後は「本日はよろしくお願いします」の一言を必ず添えましょう。

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3.第一印象を良くしましょう

集団面接は、あなたの第一印象を面接官に判断させる場だと考えてください。

ですから、発言するときは背筋を伸ばし大きな声でハキハキとしゃべりましょう。また身だしなみは簡単に整えることができるので、事前に美容院に行ったり、シャツにアイロンをかけたりし、清潔感のある服装でのぞみましょう。

背筋を伸ばして大きな声でハキハキ発言することの意味ですが、これは自分に自信がある人物である、と見せるためでもあります。

いろいろな企業があり、また募集の職種もいろいろありますが、たいていは自分で物事をしっかり判断でき、自主的に動くことができる学生を求めています。

自分のスタイルを持ち、自主的に考えることができるような学生は、そのような自分に自信を持っていることでしょう。そのような人物であれば、一緒に仕事をしたい、面白い仕事ができそうだ、と面接官に思わせることができるのです。

 

もちろん、企業や職種によっても求める人物像が違うでしょうから研究が必要になりますが、迷いなく自信を持って発言する学生は頼もしく見えるものです。
第一印象というものは、なかなか覆すことができないのだそうです。第一印象が悪いと、後にどんなに挽回しようとしてもなかなか回復しないとか。

逆に言えば、第一印象が良ければ、後にちょっとした失敗をしても大目に見てもらえる可能性もあるのです。

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4.自分だけの経験を入れる

さて、他の学生が発言している間ですが、ぼうっとしていると他の学生の発言についてどう思うか、など聞かれることがありますから要注意です。

「空気が読める学生か」ということを見られているというのは前述しましたが、人の話を聞けないような学生は他の社員とうまくやっていけないだろう、と見られます。

他の学生が発言している間は、そちらに注意を向け傾聴し、時折うなずくなどしてください。

 

自己紹介をあらかじめ考えて脚本を作っておくことをお勧めしましたが、それを棒読みでは効果は半減です。あくまでもたった今考えながら発言しているというように話しましょう。

裏技としては、ユーモアを自己紹介の中に入れると印象に残ることは確実です。ユーモアを入れることができるほど自信や余裕がある、と見られるので第一関門突破の方法として使わない手はないでしょう。

 

しかし、上滑りして失敗すると痛い目を見ますので、これは上級技です。 他に印象を強くする手段として、自分ならではの経験を是非自己紹介に入れてください。

例えば、学んだ事を話す上で、あなたが一番苦労した経験などをひとつ盛り込むだけでぐっとオリジナリティーが出て印象が強まります。

もちろん時間が限られていますから、これは印象に残るだろうと思う経験はひとつだけにしてください。またその方が効果的でもあります。

企業によっては集団面接の質問事項が自己紹介だけ、という事もあるようですから、短い時間に自分をしっかり印象づけることが必要となります。

自己紹介の内容ももちろんですが第一印象がなによりも大事なので、いい印象になっているかどうか、動画に自己紹介している自分を撮って確認するなど練習しましょう。その練習がやがて本物の自信となることでしょう。

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