1.入社志望者を獲得する営業の役割1.
「リクルーター」とはなにかと言うと、一言でいうなら待ちではなく、攻めるやり方で自社の採用のために動く社員を表します。
待ちではなく、こちらから攻めていくような採用の仕方は、ひと昔前にはそれほど一般的ではありませんでした。求人数より求職者の方が多い、いわゆる「買い手市場」だったため、それぞれの企業にもよりますが、黙っていても求職者はそこそこ訪れてきて、企業はその中からほしい人材を選べばよかったからです。
しかし、ここ数年の採用の動向を見ると、「売り手市場」、求職者より企業の受け皿のほうが多い状況が続いているようです。つまり、企業側もぼんやり求職者が応募してきてくれるのを待っている、というわけにはいかない状況になっています。
そこで活躍し始めたのがリクルーターです。
リクルーターには三つの役割が求められています。そのうちの一つが、
「より優秀な入社志望者を多く獲得するため自社を売り込む営業的役割」になります。
黙っていても入社志望者が昔ほど集まらない以上、企業側から自社を知ってもらえるようアピールするしかありません。そのため、リクルーターは自身の出身大学の教授や、所属していたゼミ、あるいは就活生が集まるSNSサイトへアクセスするなどして、就活生にアピールを行います。
そのように学校を通じて就活生へアプローチを行うことが多いため、リクルーターは入社数十年のベテラン社員ではなく、入社して数年程度の若手社員が務めることが多いようです。