就活コラム

メーカー企業に就職したい!取り組むべきこと

2018/04/14

Column

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1.メーカー業界「上流」~「下流」とは?

メーカーという言葉が指し示す企業の範囲は広いので、どのメーカーが自分の理想に近いのかを選ぶだけでも大変です。メーカーを希望する場合は、企業に関する情報収集を早めにスタートさせる必要があると考えてください。そして、希望する具体的なメーカーが何社か出てきたら、自分が所属する大学や研究室から入社しやすいのかどうかも確認しておきましょう。

 

もしも学校の推薦枠がある場合は、推薦してもらえるような成績をとっておきたいですね。成績以外に推薦枠に必要な条件があれば、早め早めにそれらを満たしていきましょう。また、自分自身の指導教官でなくても、希望するメーカーに強いと言われている教授がいる研究室やゼミがあればラッキーです。その教授のゼミを掛け持ちをして出席させてもらえないかどうかお願いしてみましょう。それ以外にも、その教授の授業に積極的に出るようにして、推薦状を書いてもらえる関係性を作ることが出来ると就活はかなり楽になります。

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2.理系学生なら使いたい!研究室の強み

文系学生はメーカーに就職しにくいのではないかと思っている学生も多いと思いますが、そのようなことはありません。「総合職」として採用され、事務系や業務系など、製品開発を支えるための多くの職種がメーカーにはあります。ただ、入社後に専門的な知識を学ぶことが多いことは確かです。

 

文系学生が就職するときのイメージとして、例えばメーカーの営業があります。営業は名前の通り、商品を売る仕事で買手は個人とは限りません。業者や法人を相手にする場合もあり、その場合は大きな金額を扱うことになります。

 

また、文系理系問わず募集される職種がシステムエンジニアです。システムエンジニアというと理系寄りの仕事だと感じる人も多いと思いますが、文系出身者も多い職種です。プログラミングなどの専門知識がある方が採用されやすいと言われることもありますが、就職した後に詰め込む知識量が少し減って楽になるというイメージが近いでしょう。文系の学生で未経験の人でも、就職後にシステムに関して勉強する意欲があれば採用されることはよくあります。

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3.文系学生がメーカーに就職するとき

メーカーは「製造業界」です。「日本標準産業分類」で食料品や繊維など24種類の項目に分かれていますので、その分類を確認しておくといいでしょう。それ以外にも「上流」、「中流」、「下流」と呼ばれる単語を、企業情報を得ようとする際によく見かけると思います。このメーカに関する区分けについては、次を参考にしてみてください。

 

「上流」と呼ばれるジャンルに属する企業は、素材メーカーのことを指します。素材メーカーの顧客は、個人ではなく企業であることが特徴です。「中流」は、部品メーカーで上流産業が製造した素材を使用して下流へ売る部品を製造しています。「下流」は、完成品を売るメーカーのことで、完成品はCMにもよく流れていますので一般的に知名度の高い知っている企業が多くなりやすいです。

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4.まとめ

メーカーの専門職は理系学生から高い人気があります。やはり多彩な開発や研究は魅力的で、それだけ就活は難しいと考えましょう。

 

まず、残念ですが、「個人の専門性の高さ」だけを見てもらえるわけではないという現状があります。「大学の名前」や「研究室やゼミ」、「指導教官」と志望企業がつながりがあるかどうかによって、入りやすさが変わってきます。特に優遇措置がなくても、つながりのある所属からであれば入りやすいシステムだと思ってください。

 

例えば、メーカーが基礎研究のお手伝いを大学に頼むときに、今までに付き合いのある学校の研究室を選ぶことが一般的です。ここで「差」が生まれます。同じ入社試験を「その企業の基礎研究のお手伝いをした経験のある学生」と「全く今まで接点のなかった学生」が受けることになるわけです。当然、経験のある学生はその企業の社風や求める人物像について、より詳しく知っていることが多いでしょう。知っていれば就活の面接対策もたてやすいですね。この部分で、特別な「コネ」が作用しなくても「差」は生じてきてしまいます。

 

理系学生の就活は、自分が所属する研究室や大学が強い企業がどこなのかを事前に調べておく方が、効率のよい就活になる傾向が文系の学生よりも高いと言えるでしょう。自分が所属する研究室の強みはどんどん使いましょう!

2018/04/13

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