就活コラム

最終面接で意思確認された時はどう答えるべき?

2018/01/04

Column

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1.最終回答は焦らないこと

そもそも面接では最後に質問を問われることがあっても、意思確認をされることはあまりなく、一般的には「数日内に連絡します。」と言われ、その日は終了するでしょう。でも、もし自分の期待通り、もしくはそれ以上に良い条件を提示され、その上で意思確認をされたら、ほとんどの人がつい、「ありがとうございます。是非宜しくお願いします。」と答えてしまうのではないでしょうか。特にすぐにでも就職したい人はそうなって当然ですし、私もそうでした。

 

企業側に対して、「ちょっと考えさせて下さい。」と正直に言える人はなかなかいないでしょう。何度も面接に落ちたり、ある程度の年齢であったり、何度も転職を繰り返していたり・・・自分自身に悪条件が重なれば重なるほど、つい飛びついてしまうでしょう。でも、そこは冷静になって、もし少しでも“ひっかかる”部分があれば、必ずそれを企業側に(納得するまで)質問しましょう。

 

誰しもつい「こんなことを聞いたら落とされるかな。」と思い勇気が出ませんが、不安や疑問を残したまま就職を決めることは絶対にNG、良い結果をもたらしません。表面上の条件だけで決めることはせず、業務内容、会社の価値観や方向性を冷静に考えた上で回答しなければ後悔することにもなりかねません。

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2.遠慮は無用、納得するまで質問すること

是非アナタに入社して欲しいと思うのであれば、企業側は“売り”をアピールしてきますし、応募者側もつい自分にとってのメリットにフォーカスしがちです。流れによっては「合格です。いつから来てくれますか?」とその場で回答を求められることもあるかもしれません。そんな時、応募者側は例え疑問があっても、「こんなこと聞いたらダメ(良く思われない)かな。」と質問しないままと言う人も多いでしょう。

 

でも、例え小さいと思うことでも、就職は人生を左右する大切なことなので、決して疑問を無視せず、納得するまで企業側にぶつけて下さい。その結果、不合格となったとしても、疑問を残したまま就職し、短期間で退職するよりマシです。実際に「面接で聞いていたことと話しが全く違う。」と言って短期間で退職する人は多いのです。

 

疑問を全てぶつけて、納得した上で就職すれば、そのような誤解も生まれないでしょうし、例え退職することとなっても「あの時に聞いておけばこんなことにはならなかった。」と後悔することはないでしょう。ですので、面接の最後に質問を問われたり、意思確認をされたらつまらない遠慮はせず、丁寧に納得するまで質問すれば良いのです。

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3.その場での回答は厳禁、時間をもらうこと

徹底的に質問し、自分も納得した状態で意思確認をされたら?それでも面接の場での回答は絶対に避けましょう。何故ならば、緊張により冷静な判断ができなかったり、または目先のメリットにフォーカスしてしまい損得で考えたり、正しい判断ができないこともあるでしょう。冷静にそれまでの面接や採用条件を振り返る時間が必要ですし、その上で決断しなければなりません。そのためにはメリットとデメリット、そしてデメリットに対する対処法を書き出すことをおススメします。

 

対処法があれば良いですが、例えば、その企業の社訓や理念がどうしても共感できないものであれば、そもそもの価値観にズレがあり、それに対する対処法はないでしょうし、その企業で長く働くことは難しいでしょう。であれば、例え良い条件であっても、その企業への就職は見送る方が賢明だと思います。また、書き出すことによって、自分がメリットと思っていたことが、実は長い目でみたら大したメリットでないと気付くこともあるでしょう。

 

面接の場で意思確認をされたら「伺ったお話しを改めて考えたいので時間を頂きたい。」と伝えることがベストではないかと私は思います。自分の考えや意見を正しく伝えることができなければ、そもそも社会人としてはダメですから。もし、それを良しとしない企業であれば就職しない方が良いのです。

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4.私のベストアンサー

疑問をスル―する、良い話ばかりにフォーカスしてしまう。これは全て私自身が繰り返してきたことです。それが全てとは言いませんが、私の転職回数が多い理由の一つであると私は思っています。負け惜しみではありませんが、私はやりたかった仕事に就けたし、いろんな経験ができたので後悔はありません。ですが、入社後「面接の時に聞いておくべきだった。」と納得できないことを残したまま就職した自分を悔いたことが何度もあります。

 

特に日本においては転職回数が多いことは、その人そのものの評価を下げることもあるので、就職以外のことでも悔しい思いや苦労もしました。だからこそ、これから面接を受ける人には真剣にのぞんで欲しいのです。面接の場では企業側が強く、応募者側は弱い、と思いがちですがそれは違います。決して遠慮したり、学歴等により卑屈になる必要は全くありません。自分の人生がかかっている就職です。

 

例えどのような結果になっても後悔のない決断をすること。そのためには一つ残さず質問をし、時間をかけて納得するまで考えることです。相手を待たせることも一つの手段です。面接の場では最終的な意思表示はせず、企業側に日時を区切った上で時間を下さるよう丁寧にお願いする。これが最善の回答だと私は思います。

2018/01/03

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