就活コラム

社歌はいらないのか?社歌を制作して社歌を考えてみた

2017/12/21

Column

01

1.社歌のはじまりと経営者が若者にどうしても伝えたいこと

超好景気、絶不況気と言われる時期に社歌を制作する会社が増加するようです。物凄く景気が良かったり、悪かったりすると人間は人間を応援したくなるのではないでしょうか。阪神淡路大震災後や東日本大震災後には、人を応援する歌が人々を感動させました。また、オリンピックや甲子園など見る人を興奮させる機会にはテーマソングとしてそのテーマに合った歌が作られます。このように、日本人は歌から前向きになること大切にしてきたようです。高度経済成長期にも流行したと言われる社歌でありますが、現代の社歌とは異なったものでした。

 

社歌制作会社によると、現代の社歌は会社の理念を含んだ歌詞でありつつも、身近に感じられるよう工夫がほどこされており、歌うだけでなく、聴いて楽しめるものが多いと言います。そして、朝礼時などに斉唱していた厳格な曲調でなく、社内で社歌を流しても仕事ができるようなJ-POP風なものが数多くあります。それは、AI導入や働き方改革などと騒がれている今、社歌の力を使ってパソコンと睨めっこの仕事には社歌を流すことでコミュニケーションを生み出し、自由な雰囲気の曲調から楽しく働いてもらおうとする動きなのだと思います。特に、最近の社歌には興味深いものが多いです。

 

J-POP、ロックやラップ調、メタルやパンク調の社歌までがあります。ベンチャー企業や中小企業では、特徴のある個性的な社歌づくりに取り組む会社が多く、社員が歌えるか疑問が残るメタル調の社歌まで存在しています。この会社の社歌は「意味の分からなさが面白い」ということで、ネットで話題になっていました。

 

また、ネットで公開されている社歌は気軽に聞くことができるため、会社を知らない人でも、社歌をきっかけに、会社を知る人が増えることも期待できます。

02

2.企業が社歌を制作する目的と効果

会社には社長の届けたいメッセージや企業理念があります。理念を誰かに言葉で説明されたり、紙に書かれたものに目を通すよりも、歌にすることで社員により浸透しやすく、理念を共有できるものが社歌であると言われています。社歌に親しみを持ってほしい対象は一般社員です。大企業の一社員に社長の想いを届けるには堅苦しいです。しかし、古臭さのイメージをもつ理念という言葉を明るく柔らかい雰囲気を持つ歌に乗せて「社歌」という形にすることで、若手社員にも社長の思いを届けられるようになるのではないでしょうか。これによって、大手企業は海外社員にも会社の理念を届けることができるようになります。

 

一方で、中小企業やベンチャー企業では、個性的な社歌を制作することでネット社会を利用し、社歌から会社の認知度を上げることが望めます。このように会社によって社歌を制作する目的は様々です。また、社歌がもたらす効果には音楽が関係しています。音楽は人間の脳に影響を与え、心を動かす力があると言われています。これは昨今の脳科学の世界では有名らしく、音楽の感動が脳を呼び覚まし、記憶を呼び覚ますという仕組みです。つまり、明るい雰囲気のあるJ-POP調の社歌であれば、企業理念の浸透だけでなく、働く人のモチベーションを上げることにつながると言えます。

 

よって、科学的にも音楽を利用して、働く人のモチベーションを上げることは、理にかなった動きのようです。このように、今時の曲調の社歌を流し、脳に刺激を与えることで社員のモチベーションアップ、会社全体を盛り上げることにつながります。

03

3.社歌の再ブームから考える

社歌ってそもそも何なんでしょう。国歌や校歌があるように社歌がありますが、私は社歌を最初は堅苦しい理念が羅列された歌なのかと思っていました。しかし、この記事を書くにあたり、調べてみると最近の企業が制作する社歌には働く人を前向きにする曲が多いと感じました。

 

そこで、社歌について考えるならまずはその歴史から知るのが良いかと思い、まず出てきたのが日本ブレイク工業さんです。現在の社歌ブームは日本ブレイク工業さんの社歌からだと言われています。発端は「社歌の常識と、大きな音を立てるわりに地味な解体業のイメージを破壊する」というコンセプトで、当時契約社員だった萬Zさんが会社のイメージを変えるために2002年に作詞・作曲を手がけたことから始まりました。ロボットアニメ調の曲調がインターネット上の電子掲示板で評判を呼ぶこととなりCDも飛ぶように売れました。

 

その後、社歌をもつ会社が増加したようです。また、海外を含め、総社員6万人を抱える会社NTTグループの社長は、全社員の心を一つにすることを課題と感じ、社歌を作りました。NTTグループ社長の出身地では、その土地の出身者なら誰でも歌える民歌のような歌が存在したと言います。

 

ここから、会社の為に働けという雰囲気の社歌は嫌われそうですが、社員の気持ちを明るくしたり、会社の一員として「社歌を歌える」ことが会社の文化として広がれば、団結力がより強くなると思われます。社歌があれば、企業理念に惹かれて入社した者の他に、出会った社員を見て働くことを決めた社員にも、分かりやすく会社の理念が伝わるので、社歌は若手にその会社の方向性や雰囲気が伝わりやすいのだろうと思いました。

04

4.最近の興味深い社歌

この「求人カタログ」を運営している 株式会社プラットインでも、社歌を制作しました。一般的に社歌制作において、社歌制作会社、プロの作曲家、ミュージシャンなどに依頼して作る会社がほとんどである中で、株式会社プラットインの社歌は、歌、作曲、作詞まで全て自社の社員(メンバー)が手掛けました。

 

株式会社プラットインでは自社のメンバーが歌詞制作を行い、歌っていたため、社歌プロジェクトの話が出るたびに、社内は笑顔と笑い声に包まれました。この社歌が流れると、社内で働くメンバーたちの中に、自然と会話が生まれているところからも、社歌が働く人に与える効果は絶大であると社内にいる者の一人として感じます。

 

会社で音楽やラジオを流しながら働くことはありますが、自社の社歌をBGMに流しながら働くスタイルは、今後の新しい働き方の一つになるのではないかと考えています。さらに、株式会社プラットインの社歌はJOYSOUNDにカラオケ配信される予定になっており、社内の飲み会やメンバー同士のカラオケで歌われるようになれば、より愛社精神が根付いてくるのではないかと、株式会社プラットインでは考えています。

PR:株式会社プラットインの社歌

05

5.株式会社プラットインの社歌

ここからは興味深い社歌を4つほど紹介したいと思います。

 

1つ目は、キッコーマンが2010年に新たな社歌を作成しました。「おいしい記憶」と題した社歌は、秋元康作詞、大島ミチル作曲の誰もが知る有名人によって制作されました。歌っているのはNHK「おかあさんといっしょ」活躍した方で、事業に取り組む姿勢、事業を通じてお客様に提供する価値、食への思いを歌詞にしたようです。

 

2つ目は、ベジフルファームの曲です。朝礼と昼休憩に「爆音」と共に歌われ、従業員からは「聞く分には評判は良いが、歌う分には世界一歌いづらい社歌だ」という声が上がっているようで話題性に特化された社歌であると思われます。

 

3つ目は、資生堂です。作曲されたのは1946年のことです。社歌としては珍しいワルツ調の曲で、どこか日本情緒の奥ゆかしさを感じられました。歌詞にある「典雅と明麗」は、新入社員教育でしっかり仕込まれることになるようで、社員の中でもファンが多いらしく、最後の「心も等しく美しかれ」が印象的で、日系大手企業で化粧品会社らしい歌になっています。

 

4つ目は鹿島の社歌です。最初の社歌はなんと、昭和10(1935)年に作られました。戦後社名は鹿島組から鹿島建設に変わり、時代の変化とともに社歌も変わっていったようで企業ホームページにある社歌の変遷が当時の時代を示しており興味深いです。現在の社歌は4代目、1989年の創業150年の記念行事の一つとして、社内に歌詞を公募して作られたものであるようです。

 

最近では社歌のコンテストが開催されるほど、様々な企業が社歌に関心を抱いています。社歌コンテストではオリジナルの社歌の応募を募集し、一般の方と審査員の投票からグランプリを決めています。

2017/12/20

プレミアムフライデーの経済効果はあるのか