1. そもそも業界研究って必要?
私は新卒で人材企業に入社し、さまざまな企業・業界の求人広告の作成をおこなっていました。さまざまな企業に取材をする中で見えてきたのは「業界にはある程度決まった系統がある」ということ。
例えば、不動産業界は男性であれば比較的体育会系でノリの良いタイプの方が多く、女性であれば髪の毛やメイクが派手めな方が多い。特に投資不動産などの高額な商材を扱う業界であればあるほどその傾向が強く、賃貸不動産などの継続的に利益をあげる業界であれば少し控えめになる…といった具合です。もちろん外見だけでなく、ビジネスとしての違いもあります。投資不動産を扱う場合、高額である分結果を出すのが難しく、結果を出した時はリターン(給与)が大きい。賃貸不動産であればある程度繁忙期(春・秋)が決まっているため、1年を通してメリハリが生まれやすいということも特徴の1つだと思います。
以上のことからも「衣食住のうち、「住」を支える仕事がしたい」という真面目で大人しい方がこの業界の特性を理解せずに投資不動産を扱う会社に入ったら、ミスマッチが生まれるだろうということは容易に想像できますね。自分に合った業界を探すといううえで単純に会社や業界のハードデータ(規模・売上・動向)ではなく、ソフト面を理解するための業界研究が重要だということをご理解いただけたでしょうか。